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「ダリ・永遠の謎」展 @角川武蔵野ミュージアム、鑑賞レポ

いよいよ年の瀬も押し迫って参り
ましたが、今日は所沢の角川
武蔵野ミュージアム
で開催されて
おります、「サルバドール・ダリ
エンドレス・エニグマ 永遠の謎」
を見に行ってきましたので、
その鑑賞レポ記事を上げさせて
もらいます。公式サイトは無し。
ミュージアムのサイトでの紹介のみ。

僕は実はダリの企画展に数年前に
一度行っておりまして、画集も
持ってたりします(いつやったかは
忘れたけど)。ただ、画のタイトル
とか覚えてないし、今回の展示は
普通の原画を大量に持ってきて
ただ展示しますみたいな方式では
無いということだけは聞いてたので、
それならばと思い行ってみた次第です。

会場の角川武蔵野ミュージアム、デカい

会場はミュージアム以外にも
複数のコンベンションセンター
みたいな施設も隣接されてて、
他のイベントも同時開催されて
ましたね。あと、屋台が並んだり
フリマがやってたりと予想もしない
ごちゃ混ぜ感だったわ。

で、今回の展覧会はまさに
コンセプトありきの展示で、
おそらく原画は1枚も来てないし、
複製画すら無いんじゃないかな。
ダリ自身の来歴は文章で語る
コーナーが広く取られてて、そこが
メインじゃないのは一目瞭然。
メインはダリの膨大な量の絵画を
元にした映像を大ホールの全体に
投影するものですね。

会場入り口のお遊びコーナー

これだけ聞くと「それってわざわざ
現場に見に行くほどのものなの?」と
疑問に思われる方も多いかもしれない。
ただ、これはちゃんと現場に見に行く
価値アリだと俺は思った。というか、
(天井は無いけど)四方の壁全面と
床まで全てを覆う映像と、何故か
知らんが全編ピンクフロイドの音楽。

どこを見ても逃げ場がない状況
ダリの作品が流し込まれていくという。
合う人合わない人いるだろうとは
思うけど、合う人は一日中居ても
飽きないんじゃないかな。完全に
ダリと波長の合ってしまう人とか。
感覚としてはVR映像が近いかも
しれない。ゴーグルを使わないで、
現場で楽しむVRみたいな感じ。

画像には一部ぼかしを入れております

注意してほしい点としては、360度
全面に映像が映し出されるので、
当然自分のいる場所の後ろの壁にも
映像は映る。当然自分も照らされる
訳です。つまり、どこに居ても
プロジェクターから発せられる光
から逃れられないし、眩しいって事。
それだけは注意してほしいですね。

シュルレアリスムは無意識の世界を大切にしていた

で、今回の展示はほぼその企画が全て
という内容なので、動きもしない絵が
何枚も並んでる普通の美術展を想定
して来ると失敗したと思うかもね。
全くそういうコンセプトではない。
動画撮影は禁止。で、何枚か画像を
撮ってはきたけど、画像で見ても
何の意味もないというか、映像で
全体を見てこそ初めて意味がある
展示といえるんじゃないかな。

だから俺的にはダリを全く
知らない人にオススメしたい
ですね。今回の展示は30分
くらいの映像を繰り返し何回も
上映してるので、いつ行っても
見られるはずだし、さっきも
書いた通り、「逃げ場の無い
ダリの洪水」
が襲ってくるので、
嫌でもダリに溺れる。どうしても
ダメなら逃げればいいしw

どうすればいい?
溶けて、穴が開いて、細分化される

そのメインコンテンツ以外は
文字情報多めです。だから、全く
予備知識無しの人が行っても
ダリの歩みがだいたい分かる
ようになるはず。会期としては
24年の5月までやってる
らしいので、ご興味持たれた方は
是非行ってみてはいかがでしょうか。

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