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ドタキャン、単語も生きている

 朝方、ある有名作家の平成10年(西暦1998年)に出版されたエッセイを読んでいたところ、『ドタキャン』について単語意味についての説明をしていた。

 今では『ドタキャン』という単語は、普段の会話で使われ単語の意味を知らない人はいないと思うが、世紀末前ではまだ日常的に使われていなかったみたいだ。

 このエッセイは、その時代の中年おじさん以上の年齢層に向けた雑誌に書かれたものであるから、たぶん、『ドタキャン』という単語は若年層が使い始めた言葉と推測される。

 今年にシロクマの絵柄につられて購入した、「三省堂例解新国語辞典」には『ドタキャン』は

どたキャン~いったんした約束を直前になってからことわること。「土壇場でキャンセルする」ことをちぢめた俗な言いかた

三省堂例解新国語辞典

と載っている。しかし、1993年1月初版「集英社国語辞典」が手元にあるので調べてみると、『ドタキャン』は載っていなかった。

 単語も時代とともに生まれては、消えていく。
 栄枯盛衰
 「言葉の世界にもあるんだなぁ」と思った朝でした。

 そして、このエッセイを書きながら思い出したことは、何かの会話で「ナウい」という単語を使ったら、妻に「今どき言わないよ」
と指摘されてしまいました。
 
で、『ナウい』を調べてみると、1991年度版「集英社国語辞典」にはしっかりと載っていましたが、シロクマ版「三省堂例解新国語辞典」にはものの見事、姿を消していました・・・・・。
 何気なく、こんな言葉を使っている私は
「マジやべー」

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