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イギリス大学院進学、私の1年間のスケジュール(前半)

 こんにちは、あめです。
突然ですが、2022年2月24日は自分にとって記念すべき日になりました。出願していた大学院(8校)の結果が、全て出揃った日だからです。これで、約1年間にわたるイギリス大学院準備(出願フェーズ)は幕を閉じました。

このnoteでは2021年1月〜2022年2月までの1年間の流れを、2ヶ月ごとにまとめて簡単にご紹介したいと思います。もちろん忙しさや専攻する分野によって個人差も大きいと思うのですが、あくまで参考程度にお願いします。海外大学院進学、特にイギリスの大学院を目指す方にとって、何かの役にたちますように。

2021年 1〜2月(3年生の後半)

  実はこのあたりが、私の人生で最もやさぐれていた時期でした。

 理由は明確。2020年秋学期に予定されていたデンマークへの交換留学の中止から、まだ完全には立ち直れなかったのです。
よって、少しやっていた就活も、全く身が入っていませんでした。それもそのはず。私が今まで力を入れて来たことは、TOEFL/IELTS受験、オールイングリッシュの授業の参加、交換留学生のサポートなど、交換留学を見据えた上での活動だったのです。
 しかし、留学は実現しなかった。達成できなかったのです。よって、就活定番の「ガクチカ」がどうしても薄っぺらくなってしまいます。薄っぺらいガクチカの上に、やる気もあまりありませんでした。留学に対する未練が大きすぎたのです。
「どうしてここまで頑張って来たのに、留学にいけないんだろう?」。そんな悶々とした気持ちを必死と葛藤しながら、生きていました。

大学院進学自体は、2年生の秋頃から興味を持っていました。国内の院(東大、一橋など)を調べたこともありました。そのため、研究したいテーマや学びたいことに対する大きなビジョンを持ってはいました。
しかし、「勉強が大して得意なわけでもない自分が本当に院進していいのか...?」という漠然とした不安を抱えていたのもこのあたりでした。

   悶々と悩んでいた矢先、大きな転機が訪れました。2月に開催された「バンコク国際機関オンラインプログラム」です。
   国際機関の一線で働く人々のお話を聞いているうちに、やる気がみなぎってくる感覚を得ました。特にUNICEFバンコク事務所から働いている方からいただいた「進路は鳥肌で決めろ、心が騒ぐ方向に自分の未来がある」という言葉に背中を押されました。将来的にもちろん就活はするけれど、それは今じゃない。大学院に行こう。しかも、海外。その結論に至った時、気持ちがスッと軽くなるような感覚を得ました。それから、早速海外大学院進学についてリサーチと準備を始めました。

2021年3月〜4月 (4年生に進級)

 私がまず最初に行ったのは、海外の大学院で修士・博士を取得した方々への聞き取り調査でした。幸いにして私の学科の教授はほとんどが海外大学院の学位をお持ちだったので、学科の教授5~6人にオンラインでインタビューを行いました。嬉しかったのは、多くの方から「海外の大学院進学は一生の宝になる。積極的にチャレンジしなさい」というお言葉をいただけたことでした。
 しかし私が最も印象に残っているのは、学科のO教授からいただいた「修士号卒業後の進路がとても曖昧。研究者になるのか、民間で働くのか、軸を決めた上で進学しなさい。中途半端な気持ちで行くのは、現実逃避と同じよ」というお言葉でした。これにはハッとさせられました。当時の私が「海外で修士を取ったら就活もなんとかなりそうだし、いざとなったらドクターをとって、大学で教鞭をとるのもありなんじゃないか。」といった極めて甘い考えを持っていたのは事実です。O教授はそれをバッサリと切り捨て、

「(どの時代でも一定の需要がある)英語教育や言語学の分野ならポストは安定しているが、社会科学分野の需要はすでに飽和している。社会科学で研究者になれるのは、高い功績を残したほんの一部。その中で勝ち抜くには結果を出し続ける必要があるから、死ぬ気で研究しなくちゃならない。『ひょっとしたら教授になれるかも?』なんて極めて甘い考え。このままだと高学歴ワーキングプアになるよ。それは嫌でしょう?親御さんから安くない投資をしてもらうんだから、それに報いられるようになりなさい」

と忠告してくださりました。正直、耳が痛い言葉でした。しかしいま振り返ると、私の進路を真剣に考えてくださっているからこそ、あえて厳しい言葉をかけてくださったのだと思います。大学院に入る事がゴールではなく、その先を見据えることの重要性。そして、アカデミアに入るのは決して簡単ではないという事実。それら2つの学びを得た私は現実に引き戻され、アカデミアへの憧れは一旦置いておくことにしました。そして、本気で海外大学院進学について計画を進めていくことにしました。

2021年5〜6月

 私が最初に訪れた大学院のウェブサイトは、畏れ多くもオックスフォード大学でした。理由は2つ。オックスフォードには"MSc Migration Studies"という移民研究のコースがあり、(行けるかどうかに関わらず)自分の関心とマッチしていること。もう1点は、「一番はじめに世界最高峰の大学の要件を確認して、そのレベルを意識しておけば、どこでも受かるだろう 」という極めて安直な考えが元にありました。

確かに安直ではあるのですが、一番最初に最高難易度の大学のRequrementを見ておくというのは役立ちます。例えばオックスフォード大のEntry Requrementは

・(米国基準で) GPA 3.7/4.0以上の成績
・IELTS O.A 7.5 (各セクション 7.0)
・CV (履歴書)
・Personal Statement 500-1000 words
・Written Work (3000 words以上、専攻分野に関わる論文) 2つ

(https://www.ox.ac.uk/admissions/graduate/courses/msc-migration-studies より)

です。とにかく求められるものが多い。そして、1つ1つのレベルが高い。怯んでしまう気持ちは大変よくわかるのですが、これが世界ランキングで不動の1位のトップスクールが、受験生に求めるものなんです。

実際に受ける受けないは、もちろん個人の自由です。しかし、最高峰を狙うつもりでいる姿勢は大事だと思います。
自分はこのEntry Requirementを見た瞬間から「流石にオックスフォードはきついな...」と感じました(当時はIELTS 6.5、GPA3.2とかだったので)。しかし代わりに、「これを達成できるくらいのapplicantでいよう!」という気持ちが芽生えました。いま考えたら、その覚悟が後々に役立ったのではないかと思います。


めちゃくちゃ長くなってしまったので、前半/後半に分けようと思います〜
前半は立志篇みたいな位置付けなんですけど、後半のトピックは

・IELTSとの死闘
:奨学金アプライでの葛藤
・卒論、PS執筆の二足の草鞋生活
・イライラマックスのオファー待ち期間

と、怒涛の展開が続くので、続きも読んでくださると嬉しいです!
ここまで読んでくださってありがとうございました!後半の記事でお会いしましょう〜

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