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ゴマダラカミキリ-Anoplophora malasiaca

食樹が極めて広い範囲に及び、都心部でも見られるカミキリムシの代表格。
3cm前後の黒と白の体はとても目立ち子供達でも見つけられる種類。
そのため、カミキリムシというとこの姿を思い浮かべる人も多く、旧世代のどうぶつの森のカミキリムシがゴマダラカミキリの姿をしているのはゴマダラカミキリの知名度の高さを示すわかりやすい例だ。

幼虫のころの食樹は驚くほど広く、ミカンやコナラ、サクラなどの薄い葉っぱを持つ広葉樹ならほぼ食べられるうえ、イタドリの茎など大型の草さえ餌にすることが可能。この木と草を食べるのはカミキリの中では珍しい特性で都市部でも見られる環境適応能力に繋がっているのだと思う。

さて、こんなゴマダラカミキリだが最近ツヤハダゴマダラカミキリという似た外来種が日本にやってきた。

世界の侵略的外来種ワースト100にも指定され、アメリカで猛威を振るう強大な農業、林業害虫になっている。
しかし、原産地が中国、朝鮮であることを考えると、ゴマダラカミキリとさして変わらず、樹木が抵抗性を全く持たないアメリカのような被害はないのではと思われる。
むしろ、在来のゴマダラカミキリを遺伝子汚染する方が心配だ。
在来種との見分け方は、上翅の前が滑らか、胸が黒いことで見分けられる。

黄色いマルで囲った部分が黒い、もしくは青色のマルで囲った部分が滑らかならツヤハダゴマダラの可能性がある

かなり早いスピードで広まっているので、探してみたらどうだろうか。


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