現状を伝えるボール

いつも他人のために誰かのために行動していると私のことを思っている人がそうではなくて、私は私のやりたいことをやりたいようにやっているだけ、だというと、少しがっかりされたりする。

人のために行動する、そういう人が世の中にいなければ世界は回らないと思っているし素晴らしいことだとも思うのだけれど、やはり私は少し違うのだと思う。

私が普段から意識していることは、「問題に対して、動いている」ということ。

課題に対して環境に対して、アプローチしている、つもりだ。

そのために、個人のひとに向けて奔走することもある(結構ある。意外とある)のだけれど、基本的にはいつも課題自体を何とかしたいと動いている、つもり。

別にそれがいいか悪いかじゃなくて、立ち位置というかな。

この間こちらをSNSに投稿した時、今まで届いていた分を上回るくらいの数で、医療者の知り合いから「病院と日常が違い過ぎる」という声をいただいた。

それほど、私たちは守られた世界に生きているのだと知る。

確かに私たちの日常は大きく変わったとはいえ、医療者や行政、この、いまの環境を維持すべく必死に戦ってくださっている方が多くいるのだと知る。

夜中に、行政の方から「何とか終息させたい・・・」と届いたメッセージは、あまりにも切実な声だ。

私は、「だからこの環境を守ってくれている人たちのために、行動を変えてください!」ということを伝えたいわけではない。

知ったうえで、最後に選ぶのは私達、個人個人。首根っこを摑まえて、「こうしろ」ということではない。

でも・・・知っている、伝わっているからこそ、選べる行動というものもあると思う。

知らないからこそ、取ってしまう行動もある。

だから、伝える。

今回たくさんの人から、「行動を変えた」というメッセージを受け取った。

ずっと「知るって大事だ」と思ってやっている。

だから「現状を伝えるボール」は、投げる。受け取ったボールをどうするかは、そこはその人次第だと思う。

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