【どこにも行けない 感染疑い、自宅待機、軽症の患者さん おうちで様子を見るポイント】

発熱が続き、自分にとってはだるくてかなりしんどい状態で保健所にも病院にも連絡するものの行く先がない、というような方々がいます。もしかすると新型コロナウイルスかもしれないな、とは思うけれど、わからない。

そのような方々にさらなる受診や相談の目安となるように、看護職の方にお聞きした内容です。

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日常生活ができているという時点で、基本的には自分で治せる人、医療はあまりいらないでしょう。

コロナの悪くなるスピードは、確かに速い、
前の日まで元気だった人が翌朝急に悪化する、ということはあります。

だからこそ、ひとり暮らしの人や小さなお子さんとのふたり暮らし(シングルのご家庭)などはリスクがあると考えます。一人暮らしの方、お子さんと2人でお暮らしの方に向けて、いざ具合が悪くなったときにemergency callの使い方を覚えておいたほうが良いというご指摘をいただきました。こちらにありますので、ぜひ、一度かける前まで試してみてください。(4/25追記)
(→★一番最後に思うことを書きました)

家族がいて家族にうつってしまう可能性はあるけれど、
家族は家族で看病できる人がいるなら十分に家でみられます。

元気なうちに(早期のうちに)入院したからいいかというとそうではありません。

全身状態が良いならば入院のタイミングが遅いからと
後悔するようなことがあるようなことではないのです。
治療や看護ができるわけではないので。

家で安心してみられるなら、おうちにいることが一番いいです。

病院に行ってたら大丈夫だったのに、と患者さんは思うでしょうが、病院に行けば治療を受けられた、ということではありません。

苦しくなって酸素が必要、そのタイミングだけずらさない

ということが大事です。臓器に酸素が必要なので。

酸素が必要なタイミングは、阿真さん達が知ろう小児医療守ろう子ども達の会でいつも伝えられている内容(※末尾参照)がとてもフィットしていると思います。

お子さんの場合の「食う寝る遊ぶ出す」

阿真さんがFacebook動画で話していた大人の場合の「食う寝る出すと日常生活」
「外観、呼吸、循環」を見るというお話も適切ですね。

動けない、飲めないは危険なサイン。
それから、目の充血が酷いです。
息が出来ない、苦しくて話せないというのも危険です。


普通にトイレに自分で行ける、
咳をしているときは苦しいけれど咳がとまれば息ができる、全身状態を見て良いようならば臓器レベルの酸素が必要、ということではありません。 

酸素が必要なのは、臓器を守るために酸素を供給しているに過ぎないのです。

それともう一つ、これも知ろう小児医療守ろう子ども達の会でいつもお伝えになっていることと重なりますが、「記録」もぜひこの機会に、と思います。

お子さんの体調不良時の記録には慣れている方もいると思いますが、父・母も自分のこととなるとやったことがないかもしれません。

少し体調の悪化を感じた時点で熱を毎日朝夕測り、他に感じている自覚症状を記載しておくと自分の具合の変化がつかめると思います。

苦しいのスケールも1〜10で表現して記録してみると、わかりやすいですよ。  

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※知ろう小児医療守ろう子ども達の会で伝えていること※

これまで講座をしてくださったたくさんの小児科の先生から子どもの「いつも」を知ることの大切さ、
そしていつもを知るためには「全身状態を見る」ということが大切であると習ってきました。

その、全身状態の見方として、
「食う」「寝る」「遊ぶ」「(うんち・おしっこを)出す」がいつも通りできているかどうか、ということを見ることが大切であるとお伝えしています。

食う寝る遊ぶ出す、は大人の方に言い換えると
「食欲」「睡眠」「日常生活」「排泄」ができているか
を見ることが大切です。

また日本小児科医会家庭看護力醸成セミナーの資料から
〇外観(見た目) ぐったり、しゃべれない
〇呼吸(息) ゼエゼエ、ハアハア、ペコペコ
苦しくてしゃべれない、水分もとれない
〇循環(血のめぐり)顔が白い、青い、手足が異様に冷たい、
顔や手が紫色、冷や汗をかいている

というところを見ることが「救急受診の目安」として挙げられています。

相談窓口やケアの仕方については、
こちら 自宅待機の方へ https://note.com/ama_kyo/n/n133c8a6dfec2
も併せてご参照くださいませ。
(持病のある方、高齢者さんは一般の方より早めの受診が推奨されています。リンク先の目安をご確認ください。)

★一人暮らしの方、シングルの方がリスクがあると考える、というのは仕事の配慮やマスクを優先的に渡す、等かと。それから、体調不良になったとき、周囲も本人も積極的に電話やオンライン等で繰り返し連絡をとることも必要だと思います。

【内容の中には感染症の専門医に確認して入れた内容も一部含めました。】

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