スクラムイベントを効果的な場にするためのファシリテーション

こんにちは。天野です。

最近はスクラムマスターを始めた人のコーチングをする機会が多く、ファシリテーションに苦労しているという声をよく聞きます。確かに、スクラムマスターとして活動を始めた際に、最初に直面する試練はスクラムイベントをはじめ「チームの議論の場」をどう進行するかだと思います。自分もそうでした。

ファシリテーションの話になると、いつもファシリテーター完全教本をおすすめしています。理論や原則が素晴らしくまとまっており、先日の記事でも概要を紹介したことがあります。

原則や基礎ルールといった考え方は非常に重要ですが、抽象度が高めなので「明日のプランニングでどうしたらいいですか?」といった現場の疑問には答えるのが難しいです。そこで、今日はスクラムマスターを始めた人が明日から役に立てられそうなファシリテーションの情報を書いてみようと思います。

目的と成果の明確化

ファシリテーションに限らず、グループのメンバーの主体的な参加を促し自己組織化を進めるには、「目的と成果を共有して自分で行動できるようにする」ことが大事だと思います。

ここから先は

1,907字 / 1画像
この記事のみ ¥ 250
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

ありがとうございます。書籍代に使ったり、僕の周りの人が少し幸せになる使い道を考えたいと思います。