WEBエンジニアの新卒入社後研修が入社前とギャップがあった話
あくまで僕の個人的な経験談であり、すべての会社がそうだというわけではありません。
僕も今研修を行う立場にいますが、この経験があったからこそ研修を実務レベルに持っていく意識ができています。ありがたや。
早速語ります。
お盆休み明けに研修の仕事している時に、新卒時の入社後研修をふと思い出しました。
大学を卒業後、まだ就職氷河期の名残が残っている時期に運良く4年にあがったタイミングの4月に内定をいただいて。
「よかったー。なんとか働いて生きていけるわー」って安心して。
入社後は研修があって、仕事のことを一から誰かが教えてくれて、少しずつ仕事ができるようになり、現場に配属されると想像して、頑張ろうと思いました。
ついに大学を卒業し、入社。
研修というと当たり前のように思えますが、まだお金を稼いでいない人に対してお金を払って技術を習得させるのは、ありがたいことです。(もちろん会社の都合もあるのですが)
同期10名の新人メンバーと一緒に。お酒を飲めない僕は、大学の飲み会文化についていけず、早速孤立しがちになりました笑。
そして、同期10名で研修がスタートしました。
エクセル関数の研修が。
エクセル関数の研修が終わりました。次の研修に入ります。
VBAの研修が始まりました。
チームでVBAのプログラムを作ります。
誰も使わないプログラムを。
そして会社員研修を実施して、最後の研修プログラムが開始されます。
1日だけ社外研修をして外部との交流。
そして現場へ配属。
現場に配属されて始めて目の当たりにしましたが、
現場ではWEBなのでエクセル関数やVBAは一切使わず、
HTML, JavaScript, Java, Spring Framework, MySQL, Maven, Jenkins, Git.. 意味不明な技術だらけです。
エクセル使わんのかい。そらそうかーー。苦笑
案の定僕は平凡だったので、WEBの概念を理解することができず、
自分が萎縮して受け身なままでいてしまって、全然仕事ができない子になりました。
毎日23時ぐらいまで残っているのに、何も進みませんでした。
結果、マニュアルを見れば誰でもできるルーチンワークや、PCのキッティング作業をやることになりました。
途中、謎に外部企業の広報室に手伝いに行ったりもしました。
一人好きという事も災いし、会社内でどんどん孤立していきました。
メンタルはわりかしボロボロだったのですが、そこから少しずつ立ち直ったのはまた別のお話。
WEBエンジニアしばらくやって研修のことを思い返すと
そもそも自分で勉強するべきという観点もあるのですが、やっぱり実務でやる技術を勉強したかったなというのは今でも思います。
あと長らく会社員やってると理解できるのですが、
研修の講師って現場の経験を持った人とは限らないのです。
今回がまさにそうでした。管理部の方が担当でした。
会社にとって現場で働く人=お金を稼いでくれる人なので、忙しいことが多いイメージがあります。
そのため、新人研修に時間を割ける人は、必ずしも実務を十分に理解しているとは限りません。今回はまさにそのケースでした。
管理部の方も経験がないわけではありません。むしろ経験豊富です。尊敬です。
でも、実務はわからないのです。
管理部の方が経験してきた方法で研修を行うので、一言で言えば移り変わりが早い業界の中なのに、内容が古かったのです。
そんな会社の事情ももちろんあるとは理解できるのですが、
やっぱりしんどかったなあと。
今ではそんな会社は多くないかもしれません。
ちゃんとやってくれるところも多いと思います。が、
僕が在籍した企業では似たような研修がやっぱり多かったです。
なので、研修が終わって現場に配属されて辞めていく新人も結構みました。
いま、研修を実施する立場になったので、自分が見れる範囲は
この経験があったからこそ実務をもとに教育することができていると思っています。
教育と現場の間には、まだまだ乖離があると感じます。これから先、人材不足が予測される中で、研修にも力を入れて、しんどさで辞めてしまう人が少しでも減ってほしいなと思うのが、凡エンジニアの願いです。
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