マーケティングって何ができるの?- USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門-
本日はこちらの本を紹介したいと思います!
もはや説明する必要がないくらい有名な本だと思いますが、マーケター初心者としてはマーケティングについての基本的な考え方とマーケティングに対するわくわく感を感じさせてくれる一冊でした。
マーケティングとは
マーケターの仕事は以下で説明することができます。
ブランドの売上を伸ばすこと
会社の主軸となって資源の使い方をコントロールし、消費者とブランドの接点を作り、「消費者価値」につなげること
売上は「消費者の数」×「認知率」×「配荷率」×「購入率」×「平均価格」で表すことができます。
この中でコントロールできる最も重要なビジネスドライバーを見極めるために優れた戦略を作ることが必要です。
戦略を立てるとは?
戦略とは、達成した目的のために資源を配分することです。
ここでいう資源とはカネ、ヒト、モノ、情報、時間、知的財産の6つのことを指します。
どこから考える?
「目的」→「戦略」→「戦術」の順番で考えることが重要です。
一番に最初に考えるべきは「目的」です。ここが定まっていないと戦略と戦術にブレが生じてしまいます。
また、次に大事なのが「戦略」です。
それは、いくら「戦術」をうまく機能させようとしても「戦略」の誤りという大きなミスを取り返すことができないからです。
「悪い戦略・良い戦術」が一番とってはいけない選択で、戦術が良いばかりに間違った方向へ向かってしまっていることに気づかずリカバリーが困難になります。
良い戦略とは?
本書では以下の4つの条件を満たすものが良い戦略であるとされています。
Selective:やることとやらないことが明確であること
Sufficient:資源が十分であること
Sustainable:中長期的に維持継続できること
Synchronized:自社の特徴を有利に活用できていること
マーケティング・フレームワークを使ってみよう!
上記の戦略をマーケティングのフレームにあてはめるとこのようになります。
また、マーケティングの場合はこれらの考える前に「戦況分析」をすることが必要です。
戦況分析
戦況分析は市場の構造を把握してそれら自ブランドを成長するための土台として使います。(市場の構造と逆らった戦略にすることも可能ですが、膨大な資源を費やすことになります)
一般的な戦況分析のフレームとして5C分析があります。
Company:自社の理解
Consumer:消費者の理解
Customer:流通など中間顧客の理解
Competitor:競合する他社の理解
Community:ビジネスをとりまく地域社会の理解
目的
目的は、ギリギリ達成できるレベルで設定します。
また、人が覚えられるくらいシンプルかつ関係者が奮い立つことができるような魅力的な目的を設定することがベストです。
WHO
戦略ターゲットとコアターゲットを設定します。
戦略ターゲットは自ブランドが資源を投下する上でもっと大きな分類のターゲット、コアターゲットはその中でもさらに重点的に資源を投下するターゲ
ットです。
WHAT
ブランドを購入する上で最も根幹となる理由を作成することです。
例えば、競合との相対的な位置づけで優位にたつ(ポジショニング)ことで、消費者の中で選んでもらう理由を作ることができます。
HOW
上記で考えたWHATをWHOに届けるための手段がHOWです。
一般的なフレームとして4Pがあります。
①Product:顧客に提供する製品・サービス
②Price:自ブランドが目指すポジションに適した価格
③Place:効率的で効果的な顧客への販売アクセス方法
④Promotion:効率的で効果的な顧客への情報伝達方法
感想
マーケティングの概要だけではなく、森岡さん自身の体験談(しかもUSJという大規模でわくわく感の強い事例)を交えた説明が多かったので、とても読みやすくマーケターの意欲を高めてくれるような一冊でした。
マーケターだけではなく一般の社会人は読んでおいたほうがいい内容も沢山含まれていたので、未読の人はぜひ読んでみてください!
読んでいただきありがとうございました!
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