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映画『レンタネコ』で田中圭さんが演じた吉沢は儚げで手を伸ばしたら消えてしまいそうなほど透明感のある青年でした。


映画『レンタネコ』

2012年公開の日本映画。
市川実日子主演。監督は荻上直子。


予告編


あらすじ

亡き祖母の思い出とたくさんの猫と暮らす女性、サヨコ。
サヨコは寂しい人の心の穴を埋めるために猫を貸し出すレンタルネコ業を営んでいる。
リヤカーに猫を乗せ、街にでかけるサヨコは、レンタルネコを通して様々な人に出会う。

Wikipedia


私は荻上監督作品がすごく好きだ。
特にかもめ食堂マザーウォーターは何度観たか分からないほど。

レンタネコは様々な悩みを抱えた人たちが猫を借りる事で、劇的ではなくても少しだけ前を向いて歩いていくような優しくて柔らかい作品。

2回目以降は癒され過ぎて途中で寝てしまうという…私にとってはなかなか最後まで辿り着けない作品でもある(好きなのよ、でも寝ちゃうの…)


田中圭さんは主人公サヨコの同級生でサヨコの前に突如現れる吉沢茂を演じている。

ちなみに荻上監督は圭さんにメロメロだったので、是非ゆる〜い映画でまた再タッグをと願ってやまない。


まるでファンな荻上監督

田中圭について問われると、途端にニヤけた表情で「カッコイイです。『ヤバい、目が合わせられない!』って感じ(笑)。一緒に飲みたいです」とほとんどファンのようなコメントを発し、会場の笑いを誘っていた。

監督…私たちきっと気が合うと思います。


2012年の田中圭

もう誘拐なんてしない スライダーマンを倒した若者 役

デカ 黒川鈴木 赤木忠志 役

伝説の監察医 オニグマの事件簿 春日正輝 役

夢の扉 特別編「20年後の君へ」 澤田大地 役

負けて、勝つ 〜戦後を創った男・吉田茂〜
吉田健一 役

私と彼とおしゃべりクルマ クルマの声/青年 役

ドクターX〜外科医・大門未知子〜 第1シリ   ーズ 森本光 役

アフロ田中 岡本一 役

レンタネコ 吉沢茂 役

鎌塚氏、すくい上げる 由利松モトキ 役


2012年の田中圭note


吉沢茂とは

ヨーヨー片手に川沿いの道に現れる吉沢くん。
ヨーヨーをしながら歩くの難しそう。

オレンジ色の柄シャツ、ロールアップしたジーンズにサンダル。

着る人が着るとチャラくなりそうなファッションだけれど、透き通るような白い肌にほんのり茶色がかった髪色。
そして大切な身体を支える細い足首。
吉沢のビジュアルが私はものすごく好きだ。

ちょっと悪戯っぽくて少年があって…大好きなこの写真を彷彿とさせるビジュアル。


悪戯っぽさと色気の融合が素敵。


せめて最後の夜くらい女の子と一緒にいたかったんだけどな、たとえ猫でも。

明日インドに立つんだ。


サヨコに雌猫を貸して欲しいと申し出る吉沢は、サヨコの中学時代の同級生で嘘つきハッタリの吉沢と呼ばれていた。

ひどいなぁ〜嘘つきの変態だって寂しい時は寂しいのに…

悪戯っぽい笑顔や話し方の合間に見せる寂しそうな顔はアンニュイという言葉がしっくりくる。

俺いま超寂しいんだけど〜

そんな吉沢をおいて帰ったサヨコの家の庭に現れた吉沢。

日本家屋の庭にヨーヨーを持って立っている姿はスタイルの良さが際立っている。

田中圭と日本家屋。

なんだろう…なんだかたまに違和感を感じる事ありませんか?

おっさんずラブでキッチンに腰掛けている脚の長すぎる春田とか、リバーサルオーケストラで初音ちゃんの家にいる朝陽さまとか…うまく言葉に出来ないんだけれどもなんか脳がバグるのよ。

特に吉沢はなんだか異国の人に見えたりする瞬間がある。

圭さんって決して濃い顔では無いのに時々エキゾチックな時がある。
エキゾチック・ジャパーンって感じなの。


これとか…エキゾチックジャパーンじゃない?知らんけど。


こちらは完全にエキゾチック



吉沢くんは容姿も勿論のこと声も良いのよね。

夏にビールを飲まないなんて、そんなの夏の三分の二を楽しんでないって事だよ


何故か絶望している吉沢くん。
いつもより少しハスキーボイスで掴みどころのない感じがすごく好き。

わかった!ちょっと待ってて

吉沢くんがビールを買いに行くこの瞬間に飛び出してすぐ戻っていく猫、このシーンが 市川実日子さんの1番好きなシーンらしい(特典映像より)

確かにものすごい俊敏な猫の動きは一度見たら気になって仕方がない。

俺も帰る家ない。

俺がインドに行っても俺のこと覚えててくれる?

嘘つき設定ではあるものの、吉沢くんのなんだか寂しそうな姿が気にかかる。

なんなら学生時代についていた嘘も実は全部本当だったのでは?なんて思っちゃいそうになるぐらいになんだか儚いのだ。

埋めなきゃいけないのは蟻の穴じゃなくて
あんたの心の穴ボコだぞ

そう言われたあと、ヨーヨーを残して誤魔化すようにして消えてしまった吉沢。

彼は本当に嘘つきだったのか。


彼の人生をまるまる一本の映画にしていただきたいほどに余韻が残るラストも好きだ。



ミステリアスで存在自体が幻のようにも感じてしまうような儚い吉沢くんはなかなかに魅力的な男性で、こんな人になら騙されてもいいかな?なんて思ってしまう危険な男でもある。

もうこうなったら、今の色気たっぷりのビジュアルで大ペテン師や、クズなヒモ男みたいな役を愛くるしく演じて、お茶の間の人々を腑抜けにさせていただきたいと思っている次第であります。

タバコを燻らせる喫茶店の店主とか、スナックのマスターとか…いいよね。

荻上監督…いかがでしょうか。
またのタッグお待ちしております。


儚い圭といえば思い出すのはこのエピソード

田中さんは作品でエネルギーが高い役も演じているのを見ていたんですが、画面越しに勝手にはかないイメージを抱いてました。今回初めてお会いしてみて、やっぱりはかないなと思いました


WEB記事

レンタネコfacebookページ

圭さんの写真はないが猫がたくさんで癒される。



田中さんは、これまでに演じていらっしゃった役柄のイメージで、好青年だと思っていたのですが、今回演じる吉沢という役のせいか、実際にお会いすると、てれーんとした感じで……。てれーんとしていました(笑)。ね?

吉沢ってよくわからないけど闇を抱えているというか、もやっとした感覚を抱いているというか。そういうものをふてぶてしいまではいかずに、よくわからない愛くるしさが出るように演じられればいいなと思っていました。



田中にとっても「基本的に何考えているか分からないし、近寄ったらやられるイメージがあるので…」と猫はなかなかの曲者だったようだが、市川が「現場の方でいちばん猫が好きなんだなぁと思える方でした」と言うほど、自然とコミュニケーションをとっていたという。



荻上作品初参加となる田中は現場の雰囲気を「ふわっとやわらかくて、ボーっとしている」とコメント。「ボーっと!?」と周りから突っ込まれると、「作業が遅いのではなくて、落ち着くってことですよ! なんでこんなに落ち着くんだろうって」と語るなど、すっかり会場のムードメーカーになっていた。


いい役者になりたいですし、周りの方からもそういう風に思われるようになりたいです。12年役者をやってきているんですが、まだまだ自分が理想とする役者像にも理想の男にもなれていないので、1歩ずつ前進していければと思います


ここからは特典映像のはなし

お借りして見せてもらった特典映像。
結局お買い上げいたしました。
見せてくれて背中を押してくれてありがとう。

レンタネコの特典映像には残念ながら制作発表はない。
メイキングはスライドショーのみ。


市川実日子×荻上直子監督さんのトークは緩くてホッコリするトーンで癒されるが、圭さんの話題は一瞬名前が出てくる程度。


圭さんが登場するのはコトバネコというzipで放送されていたらしいショートムービー。

なんだかシュールな世界観のめちゃくちゃ短いムービーのうち3つに圭さんは出てきます。

様々なゲストが出てくる中で猫ちゃんを抱っこしてるのは圭さんだけだったような。

猫好きなんですか?

好きなんですよねこれが。

猫を抱っこして撫で撫でして幸せそうにしている圭さんが可愛らしい。

本編でもずっと猫ちゃん撫で撫でしてたし、動物にも愛されるんだろうな。

歌丸師匠(猫ちゃん)がめちゃくちゃリラックスしているし。
本編の吉沢くんとは違ってコトバネコでは、てれーんとした表情の圭さんがキュート。

残りふたつのショートムービーはコトバネコのおまけに入っていて、やはりちょっとゆる〜い圭さんが可愛らしい。

田中圭さん登場シーンで考えると特典映像自体はボリュームは多く無いけれど、とにかく吉沢くんが大好きなのとレンタネコの世界観もパッケージも可愛くてついついお買上げいたしました。

特典映像収集の旅はまだまだ続く。


雨音

田中圭作品感想noteはこちら


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