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田中圭ファースト作品集『花の周りを飛ぶ虫はいつも』 感想

田中圭ファースト作品集『花の周りを飛ぶ虫はいつも』をようやく見た。

過去作品や過去雑誌を見るのを趣味とし、生きがいにしている私としてはかなり遅めのデビューだろう。

写真集は最後の砦に・・・という謎の美味しいものを残しておきたい精神もあり、大きな病気で入院したときに見ようと思っていた。

もう一つの理由は、一足先に購入した田中圭PHOTO BOOK「KNOWS」 に大満足していたのもある。

等身大で自然体の田中圭がみられて、ありのままのエッセイも見られる貴重な作品だったから、これをこえる写真集はないのでは。なんて勝手に決めつけていた。


しかし・・・なにやらこの作品集が素晴らしい。という口コミと後押しに負けて、ついに購入いたしました。

人生何があるか分からない。
見たいものは思い立った時に!!!


田中圭ファースト作品集

『花の周りを飛ぶ虫はいつも』


貴重な素顔を垣間見られるPHOTO BOOKとして、田中圭自らが執筆した長い長い文章を熟読するエッセイ集として、そして! なんとこの本のために制作されたオリジナル短編映画を鑑賞するDVD BOOKとして、楽しめる豪華永久保存版。


今やいろんなところで格安で中古品を手に入れられるが、写真集は何としてでも新品を買いたい。

そんな思いで本屋さんで購入。私が手にしたのは第四版でした。


オリジナル短編映画について


▼オリジナル短編映画の一部

このチャプター画面。メイキングみたいな写真だよね。メイキングにつながるボタンどこかに隠れてないか探してみたけどなかったよ。


まずDVDをみて、これから売り出そうとしている若手の作品の世界観に震えた。 

普通なら、ビーチでこんがり日焼けして太陽を見上げたり、BBQで肉なんて頬張って天真爛漫な笑顔をみせる。

そんな作品を出す時期だろうに・・・

部屋の中にひとり佇む姿は、切なく、トラウマを抱えたようなしぐさ、憤り・・・ 笑顔が殆ど出てこない。

台詞は数回しかなく、音楽さえもほとんどない無音の中にいる『ボク』という主人公の置かれている立場を想像すると、苦しくなる。

時々聞こえるポツンという水の音が、いまだに耳に残っている。

圭さんもエッセイに書いていたが、見る人や時期によって全く違う物語になるんだろう。 

私はとにかく、あの青年に笑顔を与えてあげたいと思った。


しゃべくり007に出ていた時にこの作品集のことについて触れていた圭さん。

「俳優だから“田中圭”を出せないと思った」

「登場している人物にも“ボク”という役名を与えて作品集という形にした」

という発言をかなり弄られていたけれど、彼の根底にはいつも「役者だから」があることが、当時からうかがえるエピソードだ。



このしゃべくり007神回でしたよね。 このひとつ前のしゃべくりも・・・私はなぜ録画を消してしまったのでしょうか・・・どうか再放送を(言霊)


追記 このnoteを観た女神様から録画いただきました。 やはり神回でした。


PHOTO BOOKについて


短編映画の印象が強くて、ほとんど笑ってくれないんじゃないかと思ったけれど、笑顔もあって、オフショットっぽい写真もたっぷりで大満足。

私はやっぱり上目遣いのお写真が好きだった。


▼圭さんの後ろのポスターに注目!ちょっとすねたような上目遣いが可愛い


▼このInstagramの2枚目に可愛い上目遣いが

左にスワイプするとヒョッコリと現れます



▼ちなみに圭さんのお気に入りショットはコチラ

洗濯物を畳んでる写真


数ある写真の中でもう一つ好きだったのが・・・

ベランダに立つ後ろ姿。この少し華奢な背中に色んなものを背負って生きているんだな。と思うと愛おしくて・・・なんども見てしまった。


▼握手会マスコミ向け会見

「全編終了して“お疲れ様でした!”って言ったあとに、Saiさんが“これ使わないからって”って言ってパシャパシャ撮ってたんです。でも上がりを見たら見開きで使われてました(笑)」

使わないはずだったお写真。素の圭さんが垣間見えて素敵だった。

saiさん、グッジョブです!




エッセイ集について

長い長いとは聞いてはいたが1万字以上の文章は圧巻だった

とりとめもない文章があっちへ行ったりこっちへ行ったり・・・

取り繕うことなく等身大の彼の気持ちをこれでもかと伝えてくれる文章。

2008年と言えば『牛に願いを』の翌年で『凍える鏡』の年。

やりたい仕事をつかめない苦悩を持ちつつも、その仕事を得た人へのリスペクトも忘れない。

そして言っていることの根底が今と全くぶれていないところもすごい。

圭さんのすごいところは、決して揺るがない役者としての芯の部分と頑固さを持ちながらも、沢山の人から色んなことを吸収していくところ。

学んだものをそのまま真似するのではなくて、自分の武器として育てていくところ。 

このエッセイからものすごく感じられた。

恋愛・仕事・友達・価値観など様々な話が、時に真面目に、時に不真面目に語られる文章は若くてもさすが圭さんだなぁ。

応援してくれる人、興味を持ってくれた人にすべてを知ってもらいたいという気持ちがすごく伝わる文章は今も健在で、圭モバのブログで語られる、忙しくても長文で「あとなんだ・・・」って思い出しながら全て伝えようとしてくれる気持ちが本当に嬉しい。

このエッセイの最後の最後の言葉は、辛いこともあるけれど一緒に進んでいこうというメッセージで、どんどんと高みに上がっていくけれど、背中を見せつつも、時々後ろを振り向いて待っていてくれるような、今の田中圭そのものだった。

圭さんは今も空を見上げる時間持てているかな。

時々空を見上げて圭さんを思い出したくなる。

そんな約1万字でした。


この作品集のDVDをみて、プラスアクトを思い出した。

▼一人部屋に佇む、時々見せる切ない表情

テーマは『彼女のいない彼女の部屋』


そっか・・・あの作品集は saiさんが監督を手掛けられたものだったと思い出す。

「花の周りを飛ぶ虫はいつも」このタイトルもsaiさんの考案らしい

そして・・・ショートムービーの脚本も偶然見つけた。

実際の映像とはまた違うけれど・・・

私の思っていた『ボク』よりは結構明るい設定だったけれど、きっと脚本を読んでからみるとまた違う気持ちで見れそうだ。

私はこの脚本で最後の犬のところのシーンの意味を少し理解できた気がする。
自分の中で想像を膨らませたい人は見ないほうがいいのかな?
私は何見ても勝手に想像するタイプ。

▼脚本を担当した方のnote
紹介の許可もいただきました


この脚本とsaiさんの世界観であの素晴らしい作品が出来上がったのかと思うと…

宣材写真とともに毎回出てくる『sai』という文字に感謝の気持ちが止まらないのです。


最近番宣まつりだったので、この写真を何度みた事か。

キリンビールの「キ」「リ」「ン」の文字を探すように

「s」「a」「i」の文字を探しては色んな写真を思い出していました。


sai×田中圭





▼わたし…これめちゃくちゃすき。





コンクリートと田中圭


若くヒリヒリとした時代からずっと『田中圭』を見守ってこられたsaiさんの撮る現在の田中圭の写真集をぜひ見たい。

その時はまた短編映画付きでお願いしたい。


いつものごとく長くなったが

田中圭ファースト作品集『花の周りを飛ぶ虫はいつも』は沢山のひとに見ていただきたい作品だ。

そして・・・あの頃、どんどん輝いていく俳優、色んな役をかっさらっていく俳優。

そんな姿を美しい花のようだと見つめながら、自分らしく輝ける道を模索していたかもしれない若い圭さんへ「あなたのおかげで私は田中圭に出会えました。毎日これでもかっていう程に楽しいです。ありがとう。」

若圭をみると必ずやってくる感謝の気持ちが湧きました。

これからも役者田中圭を応援します。

花の周りでブンブン飛びまわります。
花粉飛ばしまくって田中圭愛を拡散しまくります。


この作品集みたあと・・・

またMV観たくなりませんでしたか??

安心してください。まとめてますよ。


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