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スピーチの教科書にしたのは、あの小説でした。 #ばう読書03

こんばんは。気づいたら3月になっておりました。noteを書き続けてる方ってすごいな..

さて、今日は保育園~中学まで一緒に過ごした、いわゆる幼馴染の結婚式でした。

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結婚式はお二人の色で彩られ、とても素敵で心温まるものでした。
ですが、途中で感じたことが1つありまして...(披露宴スピーチってどうしてこんなに形式張ってしまうのだろうか....魅力が伝わりきってなくて勿体無い...)みんなあの本を読めばいいのに!
そんな思いが湧いたのでメモがてら記載していきます。

スピーチの教科書?

みなさん、スピーチってしたことありますか?
そもそもスピーチの機会ってそう多くはないですよね。
私はというと、(みんなの前で話すと手も声も震えるし、頭が真っ白になるタイプなので、スピーチはまじで苦手なことの1つなのですが)2018年、2019年と友人の結婚式でスピーチの機会をいただきました。

大好きな友人の、大好きなところをいかに伝えればいいのだろう...そう悩んだ私が思いついたのはあの小説「本日はお日柄もよく」でした。

小説が教科書...?
そう思った方は騙されたと思って読んで欲しいです。
言葉の力とはこのことをいうのか、というくらいたくさんの言葉への向き合い方や言葉との触れ合い方が詰まっています。
(多分最終的には涙で前が見えなくなります)

そして「スピーチライター」という職業にも大いに興味をもつきっかけとなりました。政治の世界ではもはや当たり前だと思いますが、ビジネスにおいても普遍的な職種になりうるのかなと個人的には思っています。

実際にスピーチを作るまで

教科書といったものの、小説の中でスピーチの書き方は体系的にまとまっていません。というわけで小説から自分がやるべきことを明確にするためにも、5回以上はこの小説を読みました。(スピーチ部分だけならおそらく10回は読んでいる。)

そして私が実際にやったこと4つをご紹介します。

・新婦との出会い〜これまでの覚えているエピソードを片っ端から洗い出す
私しかしらない新婦の一面、そこから大好きだという気持ちを伝えたくて、過去の思い出を片っ端から洗い出しました。当時の携帯のメールとかmixiとか引っ張り出したりして(結構黒歴史だったけど笑)

そして出会い〜今までを振り返ると点と点が繋がり、新婦の本質的な面が見えてきます。これこそスピーチで伝えるべき内容になります。(あと、そんな些細なことまで覚えてたの!?と新婦もびっくりしてくれる)

・本番では絶対に原稿(紙)を読まない
原稿ができるまではひたすら書いて修正してを繰り返します。だけど本番では、紙を読むことはしません。
紙を読む、たったこれだけで、スピーチの内容が届きづらくなってしまう。逆を言えば、紙を読んでいないだけで、相手への気持ちの伝わり方が変わります。

・「あー」「えー」といったつなぎ言葉が入らないように徹底的に練習
原稿ができたらもうひたすら猛練習。お風呂の中、寝る前、直前はカラオケにいって練習。練習は全て声を出して、ボイスレコーダーで録音しました。いやあもう最初のスピーチなんて本当にひどくて、驚きますよ。
でも前日までにこのつなぎ言葉がない状態を作れると、本当に印象が変わり自信にも繋がります。

・静寂を味方にする
これは本番での話。拍手を最初にもらってもその音が鳴りやむまでは話し始めない。これが鉄則。
話の中にはもちろんユーモアを入れることもあると思うのですが、本当に大事なパートには、静寂が感動の道を創り上げるんですよね。
あの、詳しくはネタバレになるので小説を読んでください。

最後に

上記を実践して、友人が喜んでくれたのも大変嬉しかったのですが、なんと新婦の友人や親戚の方が直接テーブルまでいらっしゃって感謝の言葉を述べてくれたのがとても印象に残っています。

「あのスピーチを聞けて本当によかったです。ありがとう。」

まさか、そんな言葉をもらえるなんて。
新婦に感謝やおめでとうを伝える機会だったのに、こんな形で自分に返ってくるなんて。。涙溢れそうになりながら暖かい気持ちになったのを覚えています。

世の中はいろんなイベントが自粛ムードですが、そんな時こそ新しい小説と出会って、スピーチの世界をのぞいてみてはいかがですか?


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