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念願のHump Back

僕は昨日ライブに行った。
昨日はHump Back “ACHATTER tour”、京都でのツアーファイナルの公演だった。
ずっと、ずっと、ずっと追ってきた大好きなロックバンドのライブがライブハウスで見れるだけでもう楽しみで仕方なかった。

僕は音楽が好きだ。ライブハウスの、あの爆音に包まれた空間の中でもみくちゃになりながら生の音を楽しむ、あの感覚が大好きだ。
コロナ禍になって、浪人期があって、ここ2年は全くライブにも行けてなかったしライブハウスにも足を運べていなかった。
音楽を聴くことはやめてなかったけれど音楽を楽しむことに距離を置いていた。
ずっとずっと我慢しながら受験とコロナを乗り越えた。
そんな、2年越しのライブハウスでロックバンドの、ハンプバックの生音を聴ける昨日のライブはもう、なにもいう言葉が出ないほど感動したし久しぶりのあの音圧に感無量だった。

僕は音楽に救われて、音楽を支えにずっと生きてきた。
高校時代の勉強に追われてしんどいときも、友達関係で悩んでいたときも、部活に励んでいたときも、ずっとずっと自分のそばには音楽があった。音楽がずっと支えだった。
特にハンプバックはそんな時期にずっと聴いていたバンドの一つだった。

僕は彼らの曲の歌詞がとても好きだ。
なんか、こう生きてると悔しいことや当たりどころないしんどさ、不甲斐なさにどうしようもなくなる時がある。
そんな時、彼らの曲を聴くと、なんだか元気になれた。
言葉にできない苦しさに、そっと寄り添ってくれるような、時にはケツを蹴り上げてくれるような、そんな、人間の機微にふれている歌詞に何度も僕は助けられた。

ハンプバックの曲だと「拝啓、少年よ」が一番有名だけど僕は「いつか」という曲を推したい。

これは夢を追いかける全ての人に聴いてほしい。
夕方の暗くなりかけた、一日がもうすぐ終わるような時間帯に聴いてほしい。

自分自身、浪人期もずっとハンプバックの音楽に助けられてきた。音楽に助けられるって大袈裟だと思うかもしれないけど、浪人の一年は人が思ってる以上に凄くしんどい。終わりの見えない勉強と毎日向き合って、結果はすぐに出ないしゴールは全く見えないし、ほんとにしんどかった。
そんな時、塾からの帰り道はずっと彼らの音楽を聴いていた。苦しくて、自分が悔しくて、時には歯食いしばって泣きながら聴いた日もあった。

ハンプバックは去年の11月に結成初の大阪城ホールという大舞台でライブをした。その時僕は浪人していたけれどそれが決まったことを知った時凄く嬉しかった。めちゃくちゃ行きたかった。もちろん行けなかったけれど、後日ライブ音源がサブスクで出て、ずっと聴いた。ももちゃんのMC聴いて励まされて、受験も頑張った。

今年晴れて大学生になることができて、夏に新しいアルバム引っ提げたツアー発表されてすぐ申し込んだ。そしたら見事に当たった。
それから半年。ずっとずっと待ちに待ったハンプバックのライブに初めて行くことができた。もうそれだけで感動だった。

学校から近いのもあって物販も欲しいもの全部ゲットできた。なんなら早く行きすぎてハンプバックのメンバーと会場近くで目の前すれ違った。笑

そしてライブ本番。コロナが明け始めたとはいえ、以前のライブハウスのような、モッシュや人の上転がってくるダイブもないし、マスクして声も出してはいけない規制があった。なんかそれがすっごく新鮮だった。
けどね、ライブハウスのあのタバコ臭いとことか爆音に包まれた感じ、音が直接脳内と内臓にガンガンくるあの感じは2年前のライブハウスのあの時の記憶のまんまだった。
あと、持ち物入れるためにコインロッカー探さなくても自分の立ち場所に荷物置けるからある意味この環境の方がよかったのかもとまで思った。笑

整番もよくてほぼ最前列で初のハンプバックの生音聴けた。
近すぎてぴかとかももちゃんの表情までしっかり目に焼き付けることができた。
約2時間に及ぶライブ、セットリストも完璧だった。
やって欲しい曲全部やってくれた。

ももちゃんのMCで心に残ったものがあってね、
「私たちはサブスクで曲を配信したりしてへんし全部CDで出してるし正直多くの人たちに届きにくいと思う。けどな、私たちの音楽は届いて欲しいところにしっかり届いてるって今日思った」って言ってた。
そのくらい昨日のライブは会場全体が盛り上がった。
声は出せないしモッシュはできないけれど、その代わりに拍手と拳を突き上げて音楽に乗った。

隣の人もその隣の人も全く知らない人なのに、おんなじアーティスト追っかけてその人たちの音楽に心掴まれてライブの音に一体となってる感じがなんかすっごく心地よかった。
これがライブの良さなんだと再認識した。

浪人期のきつかったあの時、高校時代のしんどかったあの時、色んな感情がその時聴いてた音楽と共にフラッシュバックして、その曲を今、目の前で生音出して歌ってて、俺はその人たちの目の前で拳突き上げて音に乗っている。

なんか感動だった。

去年惜しくも行けなかった城ホのライブ。
俺的にはもう全部悔しかった気持ちを回収できた。
だって目の前で見れたんだもん。ツアーまわってその時のハンプバックよりも何倍も成長した音楽聴けたんだもん。

これからもずっとついていきたいと思った。
音楽に支えられて生きてきてよかった。やっぱり音楽って最高だ。生きているって最高だ。

音楽の力ってやっぱり凄い。
ほんとに凄いと思う。
また明日からも頑張れそうな気がしてきた。
頑張れる。

ハンプバックのみんなみたいなおもろい大人になりたい。

ツアーファイナルありがとう。おめでとう。
またライブハウス行かせてください。


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