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シュートの理想的な軌道

「シュートは高めに打った方が入りやすい」ということは、よく聞くのではないかと思います。

しかし、具体的にどの角度が一番入りやすいかをご存知でしょうか?


今回は、「シュートの理想的な軌道」についてアルバルク東京アカデミーの選手たちに紹介するために調べた情報を紹介します。


今回ご紹介する内容は以下のURLの記事を参考にしています。

https://winninghoops.com/article/building-the-perfect-arc/


「45度」でリングを通過する高さが最適

シュートのアーク(弧)の高さについては、「リングを45度の角度で通過する(またはリングに当たる)」ようにすると、最も成功率が高まるそうです。


この記事では、リングを通過する角度が35度、45度、53度のシュートのデータを比較しています。

フリースローでは、45度のシュートが他の2つの角度よりも最大で11%成功率が高かったとされています。


なお、これは「リングを通過する時の角度」であり、「ボールを打ち出す角度」ではありません。


「なぜ高いほど良い」わけではないのか?

最初にも触れた通り、リングの入り口は上を向いているので、アークが高いほどボールがリングを通過しやすくなります。

それにも関わらず「アークが高すぎると成功率が落ちる」のは、ズレが大きくなるからです。

アークが高くなるほど、シュートの軌道は長くなります。これはより遠い位置からシュートするのと似たようなものです。

アークが高すぎると、手元の小さなズレがリングに届く頃には大きなズレになってしまうため、成功率が下がるということです。

そのため、「シュートは高く打つ」と意識するよりも、「リングに45度で入るように打つ」と意識する方が良いと思います。



真ん中より「5.5cm」奥に入るのが最適

また、全てリングのちょうど真ん中にスウィッシュするのがよい訳でもないそうです。

記事によると、ボールの中心がリングの中心から約5.5cm奥を通過するシューターが、最も成功率が高いとされています。

意識としては、「全てスウィッシュ」を目指すよりもBRAD(”Back Rim and Down” = リングの奥側にあたって入るシュート)が頻繁にあるくらいでよいそうです。



左右への偏りは「0」が最適

やはり、左右への偏りに関しては、「なし」が最もよいそうです。これは全く想像通りだと思います。



どのように練習に活かすか

今回ご紹介した記事の内容は、労力をかけて研究された方が生み出されたものです。
そのためには高価な機器を使ったり、高度な手法を使ったりすることもあると思います。

それに対して、こうした理論を現場で活用させてもらう私たちとしては、「自分にできる限りで」練習に活かせばよいと思います。

「シュートの角度なんて測れない」と思われるかもしれませんが、実際に現場で活かすときには、遠いところからスマホで動画を撮影して、画面を分度器で測るといった簡単な方法でもよいのではないかと思っています。

これでは正確に45度を測ることはできないですが、仮に35度の角度でシュートをしていた選手が「低いんだ」と気づいて40度になるだけでも大きな改善です。

高度な機器や手法で生まれた情報だからといって、必ずしも使い方が難しいという訳ではありません。
ぜひ、自分にできる限りで活かせばよいという姿勢で、さまざまな情報を活用してみてください。



まとめ

今回は、「シュートの理想的な軌道」について3つのポイントを紹介しました。

  1. 45度でリングに入る高さで打つ

  2. 中心より5.5cmだけ奥に寄せる

  3. 左右へは偏らずにまっすぐ打つ


ぜひ、この3つのポイントを意識してシュート練習に取り組んでみてください。


ではまた。(塩野)

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