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ディフェンスの「3つの強み」 - ディフェンスIQの基礎
バスケはたくさん点が入るゲームですから、ディフェンスの立場からすれば、守り切ることが難しいと言えます。
それでもディフェンスが成功する時があるのは、なぜでしょうか。
今回は、バスケにおけるディフェンスが持つ「強み」について紹介します。
これらの強みをよく理解してプレーすることで、オフェンスの優位性を打ち消して、得点を与えずにボールを奪い返す回数を増やすことができるはずです。
前回はオフェンスの強みについて紹介しましたので、まだの方はこちらもご覧ください。
#1 ディフェンスは5人でボールを守れる。オフェンスは1度に1人しかボールを扱えない。
オフェンスとディフェンスでは、チームワークの性質が少し違います。
オフェンスは1度に1人しかボールを扱えません。2人で一緒にボールをつかんでも良いことはありません。オフェンスのチームワークは、リレーでバトンをつなぐように「1人ずつ」パスをつなぐことで成立します。
それに対してディフェンスは、1つのボールを同時に複数人で守ることができます。
ダブルチームはその典型例ですし、ヘルプも複数人で同時にボールを守るディフェンスのチームワークです。
このように協力することで、「一人抜いてもシュートできない」という状態にすることができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1640501127302-rr8FuNO17H.png?width=800)
これはディフェンスの強みです。この強みを活かさなければ、前回紹介した「オフェンスの強み」を打ち消すことができず、簡単に得点されてしまいます。
この強みを活かすには
ディフェンスは「自分のマークにさえやられなければよい」と考えていてはいけません。「互いに助け合い、みんなで守る」という姿勢を持ち、協力することでこの強みを活かすことができます。
#2 ディフェンスは近道できる。オフェンスは遠回りする。
ディフェンスはゴールを守るためにオフェンスよりも内側にいるものです。
前回の投稿では、「オフェンスは外側にいるため、視野の確保がしやすい」という点を強みとして紹介しました。
それに対して、「位置関係」の点では、内側にいることがディフェンスの強みになります。
例えば、以下の図のようにオフェンスがゴールに進めないように立ちはだかっている場面をイメージしてみます。外側にいるオフェンスが動くのに対して、内側のディフェンスはより短い距離を動くだけで、進路を塞ぐことができています。
![](https://assets.st-note.com/img/1640501188323-vZWEQ7gMtj.png?width=800)
これが、オフェンスの方が先に動けたり、動きやすい動作をしているにも関わらず、簡単には抜くことができない理由です。
この強みを活かすには
必要以上にオフェンスに近づきすぎないことで、内側の強みを活かすことができます。
ドライブを警戒して距離をとることが有効なのは、この強みによるものです。
プレッシャーをかけるためにオフェンスに近づく時は、「内側の強みと引き換えにプレッシャーをかけている」という意識を持つことで、より緻密にプレーできるかもしれません。
また、ヘルプの位置にいる時にも、自分のマークから距離をとっていることで簡単にカットされないという効果もあります。
#3 ディフェンスはボールを奪える。オフェンスはボールを守らないといけない。
ボールを奪うことは、ディフェンスの「攻撃的な」側面です。
オフェンスは攻めている間に自分のゴールを無防備にしているので、ボールを失った瞬間に相手に得点される危険と隣り合わせでプレーしています。これはバスケでファストブレークが重要な理由のひとつです。
そのため、オフェンスはボールを守りつつ、得点するためのプレーをしなければいけません。
「ボールを奪う立場にある」ということは、ディフェンスの強みでもあります。
この強みを活かすには
ディフェンスは、ゴールを守るだけでなく 「機会があればいつでもボールを奪う」という姿勢でいることが有効です。
もちろん、相手にターンオーバーをさせることは重要です。加えて、オフェンスが「ボールを奪われる恐れがある」と感じることで、ゴールへの積極的な攻撃をしづらくなります。
おしまい
今回は、ディフェンスの強みを紹介しました。
また新しい発見があれば更新します。
ではまた。(塩野)
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