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東京事変へのスキを語りたい ~お耳にスペクタクル・伊澤一葉編~

私の大好きなバンド・東京事変への愛を語りたい―。
というだけのシリーズものです。

「事変ファンです」という方だけでなく、「最近聴き始めました!」という方々が「へぇ~」とか「わかる~!」とか言いながら、画面の向こうでウキウキ・ニヤニヤして読んでくれることを想像して書いています。

過去の記事はこちら👇からご覧ください。


さて今回は、鍵盤担当の「わっち」こと伊澤一葉さんへのスキ!を語ります。

🍁鍵盤は「花や果実」🍁

過去の記事で、バンドを「樹の絵」に喩えてお話ししました。

こんな👇感じです。(気に入っている喩えなので再掲。まさに自画自賛!笑)

”バンドとは「樹の絵」だ” byあるとぅん

どういうことかというと、以下の通り、バンドを構成する各パートが、樹の絵を構成するものに対応していると思うのです。

葉っぱ・・・ボーカル
花や果実・・・ギター、キーボード、ピアノ
幹や枝(茶色の部分)・・・ベース
幹や枝の輪郭(黒線の部分)・・・ドラム、パーカッション

樹といえば、まず葉っぱと幹です。
葉っぱ(ボーカル)がドンと前に構え、
幹(ベース)は一見地味そうだけど樹を樹たらしめる重要な存在だし、葉や果実を支える大黒柱です。

ドラムを「輪郭」に喩えたのは、ドラムが、樹(=バンドあるいはその楽曲)がどんなテンションで、どんな方向に進むのかを左右していると思ったからです。

同じメロディに対して、4ビートを合わせるか8ビートを合わせるか、アップビートで叩くかダウンビートで叩くか、で曲の印象は大きく変わりますよね。
なんならドラムだけパッと消えて、ボーカルとギター・ベースだけになるシーンとかもあります。(ラスサビの前によくあるイメージ)

Alec WhiteによるPixabayからの画像

そして、樹に彩りを添えるのが花や果実(鍵盤やギター)です。
特に、鍵盤がバンドに入ることによる麗しさは顕著だと感じています。
キーボードやピアノがバンドにいるだけで、オシャレ度がグッと上がる感じしません…⁈

🍁お耳にカタルシス🍁

さて、急に拙論を語ってしまいましたが、なんでこんな話をしたかというと、
まさに「わっちの演奏は麗しいなぁ」と思っているからです。

ただ麗しいだけじゃなくて、清らかさもあって、聴いていて心が洗われるような演奏なんです。


椎名林檎名義のトリビュートアルバムに収録されている「ここでキスして。」は、わっちがピアノを演奏しているのですが、これがまた麗しいこと。(冒頭10秒だけでも分かります)

木村カエラさんの瑞々しい歌声ととてもマッチしています。

2番サビ後のピアノソロやアウトロ部分が特におすすめなので、ぜひフルで聴いてみてください。

🍁お耳にスペクタクル🍁

次は、わっちの作曲について。

わっちの作る曲は、遊び心(カッコよく言うと「クリエイティビティ」?)に富んでいるなぁと感じます。
また、緩い曲調から突然ダイナミックになったり、急に違う曲みたいになったりと、展開が予想外に変わる曲が多いのも特徴ですよね。

事変の場合

たとえば「黒猫道」は、歌詞とタイトルも相俟ってですが、お茶目でコミカルです。

アウトロ(3:07~)で曲調が変わるところも伊澤ワールド全開な感じでニヤッとしてしまいます。


「赤の同盟」も、わっちっぽさがよく出ているなぁと思います。

まずBメロからサビの変化がなかなかすごいですよね。今でこそ耳が慣れてしまいましたが、初めて聴いたときは「曲調、全然違うやん!笑」ってなりました。

極めつけは、2:52からのピアノソロ。「ふつう、そこからその展開するか⁈笑」と思わずにはいられません(←ふつうとは?)。
が、わっちは平然とやるんですよね。

あっぱの場合

自身が率いるスリーピースバンド・あっぱだと、この特徴はもっともっと顕著です…!
きっと事変のときとはまた違う印象を受けるはず。
お気に入りの曲を2つ挙げてみます。

①うつてあり

イントロからAメロに続く部分は、怪しげながらもキャッチーな雰囲気で進みます。

と思っていたら、サビで一気に美しく解放的な曲調に…!
歌詞も相俟って、「心の叫び」感がたまりません。

2番サビの変化は、私は聴いていて思わずクスっと笑ってしまうのですが、おかしみと同時にカタルシスも感じ、不思議な感覚に陥ります。
ぜひぜひフルで聴いてみてください。

②ジプシー
あっぱの曲はまだまだ一部しか聴いていませんが、今のところ「ジプシー」という曲が一番お気に入りです。
伊澤ワールドが炸裂しまくっています。

YouTubeで検索すると出てはくるのですが、公式のものではなさそうなのでリンクはやめておきます。
代わりと言っては失礼かもしれませんが、バンドコピーをされた方の映像があったのでご紹介します(ちなみに、曲の難易度を考えると、コピーのレベルすごく高いと思います…!)。

この曲は、わっちの麗しいピアノが堪能できるのはもちろんのこと、
後半から曲調が目まぐるしく展開して、壮大な映画や劇を観ているような気持ちにさせてくれます。お耳にスペクタクルです。


🍁あとがき🍁

以上、鍵盤担当の「わっち」こと伊澤一葉さんへのスキを語りました。
お人柄や昨今の肉体美のことなども書きたかったのですが、わっちの曲が好き過ぎてつい熱くなってしまいました。

この記事のサブタイトルをつけるとき、「わっちの曲の特徴ってなんだろう…?🤔」と考えていたのですが、
その展開の激しさや壮大さから「スペクタクル」という言葉がふと浮かびました。

「スペクタクル」を調べると「視覚的に強い印象を与えるもの」と書いてあったので、音楽に対する表現としては変かなぁと思ったものの、
ほかにちょうど好い言葉も思い当たらなかったのでそのまま使いました。
なんて表現するのがいいんだろうなぁ…。

それでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ぜひ次もまた読んでくださいね!

~Merci!~


おまけ

わっち回ということで、個人的に思い入れの強いわっち曲をどうしても紹介したくなったので紹介します。
「金魚の箱」です。

「金魚の箱」は、私が東京事変の曲だと認識して初めて好きになった曲なんです。

というのも、母が椎名林檎や東京事変をよく聴いていたので、この曲を知る以前から「群青日和」や「透明人間」は知っていたし好きでした。
でも「東京事変の曲」とは認識しておらず、単に「良い曲だなぁ、これ」くらいの感じで聴いていました。

音楽が好きな私は、やがて母のCDコレクションを物色するようになり、そこで初めて「東京事変」として聴いたのが、アルバム「娯楽バラエティ」。その3曲目にあたるのが「金魚の箱」でした。

中二病というやつでしょうか。当時中学生だった私には、あの妖艶なメロディと歌詞がたまらなくて、お年頃の私の心にビリビリ来ました。

特にサビのメロディが、それまで聴いた曲のどれとも違って衝撃的でした。不安定なコード?から入り、「~金魚なんて もう一度~」のあたりで来るフワッと気持ち好い音程。
見てはいけないものを見てしまったときのような興奮を覚えました。
(開けてはいけない「箱」を開けてしまったのかもしれない…笑)

事変とのこうした衝撃的な出会いを皮切りに、以降事変が大好きになっていきました。

余談ですが、「金魚の箱」が映画「魍魎の匣」の主題歌であることも知り、その予告編を見て第2のビリビリを感じたのも覚えています。
でもまだ映画を観てはいないので、いつかDVDで観ようと思っています。

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