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創造性の泉、愛しき沼―Vol.5―
映画の長いエンドロールを観ているかのような映像で、回線をすり抜けて清春さんが作り上げる世界線の中に引き込まれた感覚になった。
初日の『BEST』を軽く超越して、さらに彩りを重ねた映像とカメラワークが素晴らしかったライブレコーディング配信『THE TEST』2日目の感想文です。
緊張感
初日のそれとはまた違った緊張感が漂う会場が映し出されて、始まりをつげるBGMが流れる。
なんだか出だしから初日のハードルを余裕で飛び越えてきてるなって感じて、ギターの音もひとつひとつさらに大事に爪弾かれてるように感じた。
「プロとして」
反省点を改善してさらに良いものにしていく、そんな気概を持ちつつもそうした素振りは一切見せない。当たり前のように歌の世界を紡いでいく清春さん。
自宅で観ているこちらをどんどん非日常的な空間へ連れ出してくれるようなものすごい引力。その佇まいだけで一気に清春さんの世界へ引きずり込まれていく。
元々ライブでは終わったあともなかなか抜け出せないけれど、今回もそうで、配信でもこのクオリティで届けられるんだということに心が震えました。
映画館のスクリーンで観たい映像美
冒頭に書いた「映画の長いエンドロール」。映像の色彩が映画のようだと思ったんですが、清春さんのパフォーマンスが良すぎて3時間くらい余裕で観られてしまいます。(残念ながら配信は2時間でしたが)
エンドロールだけで3時間。余裕です。
本編は清春さんの人生を描いた内容ってことにしておきましょう。
そしてエンドロールで清春さんのライブ映像(今回のようなリズムレスライブ)が流れる映画。。。うん、観たい。払います。
それはさておき、清春さんの歌の背景には清春さんが歩んできた人生があるわけで、清春さんの歌を聴くたびにその歩んできた人生が映し出されてくる気がする。それが歌の説得力に繋がっているんですよね。
「作品」としての選択肢
2日目の『THE TEST』は初日に仰ってた「もう少しできる気がする」という言葉以上の結果でした。
忘れてはいけないのはこれはレコーディングでもあるということ。
録音に向けて歌うことだけに集中するのではなくて、今、聴いている人がいること、映像を観ている人がいること、そのほか色々なことに意識を分散させなければいけない。
そんな状況で、ここまでのパフォーマンスができるのかという衝撃に近い感動を覚えました。
ファンとして、とても誇りに思います。
72時間で消えてしまうのは本当にもったいないのでBlu-rayで残してほしいです。
そして、まだ観てない人、迷ってる人。ぜひ、観てください。
新しい表現方法として、「作品」として素晴らしさを感じてもらいたいです。
スマホでもかなりの高画質、高音質。
音源の配信も待ち遠しいです。
アーカイブを何度も繰り返して見ながら(追記)
1日目と2日目のアーカイブを繰り返し見ていて、どちらも心に残る美しい映像と歌とパフォーマンスだったなと改めて感じています。
グッと集中している現場の緊張感やどんどん密度を増す清春さんの声に乗る感情の波。何度も見ていると1度だけでは気づかなかったことに気付くようになってくる。
何度も何度も見たくなる映像。
何度も何度も聴きたくなる歌。
このスタイルのライブ音源も毎度切望していたので、勿体ないけれど、ヘッドフォンで歌だけ聴いたりもしています。
もっともっとこの素晴らしさに気付く人が増えてほしい。
常に過去の上を行く奇跡のような人。
闇のような深さも、極彩色の世界も、ただ光の世界も、すべてその声で伝える唯一無比の人。
物理的に残された時間は多くないのかもしれない。
だから後悔しないように私は推していきます。
ありがとうございます。言葉のチカラで誰かを癒せたらいいな。