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ほんのわずかな山行記録 1

きっかけは「六甲全山縦走大会(全縦)」でした

行きつけのお店で親しくなった方が出場すると聞き、話の流れでその場にいた同じくお店で親しくなった二人と共に参加することを決めたというのが事の始まり。

何十年も体を怠けさせてきたアラフォーオヤジがいきなり56キロの登山参加を決めたわけです。

登山と言えば小学校4年の時、富士山に登りました。

近所の知人のお父さんが山をやっている人(ゴリゴリの山屋)でその親子に乗っかる形で行くことになったんだけど、富士山は「いきなり小4が登れる山ではない」というそのお父さんの持論に従い、トレーニングのために六甲山系の山を何回か登ったと記憶してます。

そうそう、トレーニングの仕上げは全縦の起点でもある須磨浦公園から菊水山までの約20キロだったっけか。最後の菊水山の登りでハイになってものすごい勢いで登ってった記憶が残ってる。

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昭和53年(1978年)、富士山登頂時に使用した杖・「富士頂上」の刻印が

そんな経験があるので、全縦の56キロを何のトレーニングもせずやれるわけがないというのはなんとなくわかってた。ただその話の後、神奈川に転勤となってしまったので全縦コースでトレーニングすることはできなくなった。そこで関東でのトレーニングコースとして選んだのが箱根でした。

丹沢も候補に挙がったけれど、全縦のようにアップダウンが多い行程とはちょっと違う気がして外した。いや、その理由も確かにあったけど当時は自分の体力にまったく自信を持っていなかったので、標高約1500mという数字にひるんだんですね。丹沢の代表的な登山道、大倉尾根などは標高差1200mもあってこれはなかなかのものなのです。

しかも20年以上も登山はおろか運動らしい運動をしてないわけですから。

とにかく丹沢以外で川崎から日帰り可能で、エスケープルートがいくつもあって長距離縦走できる山域、ということで箱根を選んだわけです。

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湖尻水門から少し登ったところ。芦ノ湖をのぞむ。

箱根の山ってもしかしたらいまいちピンとこない人もいるかもしれませんが、一般的に箱根の山というのは芦ノ湖の周囲を囲む外輪山のこと指すと思います。

この外輪山を縦走するコースは芦ノ湖の西端を起点とした場合、三国山、丸岳、金時山、明神ヶ岳、明星ヶ岳を馬蹄形につなげば30キロ以上のロングコースになります。しかも標高差の少ないアップダウンが頻繁にあり、またエスケープルートが多いのでその日の体調に応じて距離も調整しやすく、全縦のトレーニングにはもってこいのコースなんですね(私見)。ちなみに、ケーブルカーでちょっとつなげば駒ヶ岳まで行けちゃいます。

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富士見台公園から見た金時山方面
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紅葉が始まったころ
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金時山から来た道を振り返る
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芦ノ湖西端から旧街道へ
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芦ノ湖西岸歩道の一部はアップダウンのある山道
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冬季はそれなりに
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富士山がすぐ近くに感じます

何より良かったのは天気が良ければ広大な裾野まで丸見えのバカでかい富士山をおがめることです。

個人的には湖尻峠から長尾峠に向かう途中の「富士見台公園」という標柱が立っている芝生の広場からの眺めが好きでした。

結局、このトレーニングが感動的に気持ちよくてまた、体にも良い変化が見られたので山にはまっていくことになりました。

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富士見台公園からの眺め

さて、そんなこんなで登山を始めるきっかけとなった全縦ですが、結果は掬星台(起点から約30キロ地点)でリタイヤとなりました。

トレーニングは全縦までの約1か月で計6日、歩行距離は120キロ以上しっかりこなしましたが、歩き方も何もわからないまま、また筋力もつかないうちにヒザや足腰全般に急激に負荷をかけたことで腸脛靭帯を痛めたんですね。

これから登山を始める方はご注意ください…登山の場合、歩き方も技術です。なお、運動不足の方はスクワットを習慣にすることをお勧めします。

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