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忙しいのは悲しいのと同じくらいキラい

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暇すぎて考えてしまうこと。半径0メートルの形而下学。見えるものしか見ません。
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#手紙

もらって二週間以上開かれなかった手紙に書いてあった言葉みたいに

二週間以上ほど前にもらった人からの手紙をずっと開けられずにいた。それはその人との関係が揺らぐようなことを知ったこととは別に、単にビビッていたからと思う。返事をくれた以上悪いことは書かれていないだろうし、相手にとって自分はとるに足らない人間だとわかったから、逆にドキッとするようなことも書かれてはいないだろうことはわかっていた。でもふわふわと描いていたものがはっきり形になって目の前に現れてしまう怖さは

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あの人が恋人だと知って開けられなくなった手紙みたいに

以前勢い余って恥ずかしい手紙を渡してしまった子にそれ以来始めてちゃんと会う日だったから、返事をもらえたもらえなかった含めてそのことについて今日の日記に書くのだろうと思って一日過ごした。

無事お返事はもらえたのでひとまず不安は取り除けたのだが、もらえたそれはまだシールを剥がされずに鞄の底。開けられないのは手紙そのものに対する気持ちではなく、それに向き合えなくなるほど大きなショックを受けたから。ショ

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返ってこなくてもいいから渡せる手紙みたいに

今度お世話になった目上の人に手紙を書くことにした。その練習という名目で親しい人に書いたものを今日渡した。書きたかった気持ちが先か、その名目が先かはもう忘れてしまったが、渡した事実だけがこちらの手元に残っている。

「やらなかった後悔よりやった後悔」を信じてやってみたものの、やった後悔って意外と重い。引かれないように言い訳がましい文章になってしまったし、書き終えてみたら何を伝えたいかわからないものに

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