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創作童話 七いろのプリン 1/4

 森の中の丸木小屋にバニラさんのお菓子屋さんがありました。
バニラさんのお店にはケーキ🍰のほかにプリンやババロア、ゼリーなどもおいてありました。
 森の中でお店をやっていると、時には思わぬお客さまも来ます。バニラさんはそれをとても楽しみにしていました。

  夏が過ぎて森はすっかり秋色🍁にもようがえです。コナラもミズキもヤマザクラも赤や黄色のドレスをまとい始めました。
  バニラさんのお得意はたくさんの種類のプリンでした。
特製のバニラプリン🍮チョコレートプリン🫕カフェラテプリン☕️パンプキンプリン🎃ハチミツプリン🍯ごまプリンにフルーツプリン🥭などがありました。
 中でもフルーツプリンはその日によって入っているフルーツが違いました。
バナナプリン🍌オレンジプリン🍊アップルプリン🍎ピーチプリン🍑…

「今日はバナナがちょうど熟しているのでこれを使いましょう」     
 バニラさんはバナナの皮をむいてミキサーにかけました。
🍌バナナがトロトロッとなったところでミキサーを止めて生クリームとおさとうをほんの少し加えました。
そしておなべにミルクとおさとうと卵を入れてコトコト煮立てながらかき回しました。

 その時ドアが開いて、ヒュワーンと冷たい風が入ってきました。
「お店はまだですよ」        
 バニラさんがドアの方を見ると誰もいません。 
「おや?風の音だったのかしら」   
すると、木の葉がこすれるような小さな声が聞こえました。           
 「あのーこんにちは」       
 バニラさんがはっとしてふりかえると、小さな男の子が立っていました     
「あらまあ、いつのまに」      
 バニラさんはびっくりして男の子を見ました。 
男の子は赤や黄色の木の葉を散りばめたぼうしをかぶり、着ている服も木の葉をぬいあわせたようなものでした。    
  その服があんまり見事だったので、バニラさんはうっとりと見とれてしまいました。

                                                  つづく

あい。さんの塗り絵を見出し画像に使わせていただきました。ありがとうございました💕



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