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創作童話 きまぐれモンスター 6/15
ぼくが、テルモンとゆっくり遊べるのは夜だった。
ぼくは毎日プリンのカップで作ったテルモンのトイレをきれいにしてやった。
それからテルモンと遊んだ。
外へも連れて行きたいけれど、なんだか心配だった。
その日は夕方からカミナリがなりだして、ひどい雨になった。
ぼくは、テルモンがびっくりすると思って、あわてて引き出しをしめた。
すると、信じられないことがおこった。
テルモンが引き出しのすきまから、体を下じきのようにうすっぺらにして、まるでコピーきの中から出てくる紙のようになって出てきたのだった。
テルモンは引き出しから出ると、またもとどおりのブヨブヨしたかたまりになった。「テ、テルモン!形も変えられるんだ!」
「そうだよ。まだたまに失敗するけれど」
ぼくはうれしくなった。
「これならテルモンをどこへでも連れて行けるぞ」
つづく
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