残業月260時間やっていた人の話

残業が多い会社だったから、だいたい毎月平均130〜150時間くらい残業していた。毎日朝から深夜0時くらいまでやって、毎週土日どっちか出勤するとこういうことになる。以前代理店の女性が残業100時間で亡くなったとニュースになったことがあったけど、残業時間よりも精神的にどれだけ苦痛だったかということの方が大きいんじゃないかと思う。苦痛な仕事なんか1分もやりたくない。それを定時に加えて100時間もやっていたんだから、どれだけ辛かっただろうと思う。

そんなことを考えていたら先日、こんな記事を見つけてしまった。

体感として175時間は体力的にちょっとヤバい。一ヶ月休みなしか、平日と休日どちらも深夜2時くらいまでやって、1日休みを捻出する、といったところだと思う。しかも残業代も出ないなんて。

勤めていた会社は残業代が全て出ていたから、みんな残業にはわりと肯定的だった。別の事業所で毎月残業300時間を超えている人がいるという噂を聞いたことはあったけど、実際にやってる本人を確認したことはない。身近にいる人で一番すごかったのは毎月残業260時間で、やっていたのは隣の課の契約社員の女性だった。

どんなスケジュールで仕事しているか聞いたことがあるんだけど、基本休みは無しで毎日深夜までやって、さらに毎週月曜から火曜にかけてを徹夜するとこうなると言っていた。基本ルーティンワークだから、慣れてしまえば問題ないよと笑っていた。

その人は3年くらいその殺人的なスケジュールで働いた後、颯爽と辞めていった。もっと条件の良い他の会社に転職が決まったらしい。辞めるとき、首にはヴァンクリのアルハンブラが光っていた。勤め上げた勲章みたいで、かっこよかった。

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