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今年は11月になっても温かいなあ、と思っていたら、急に冬がやってきて、今に至る。

夏の盛りには咲くのをやめ、10月頃、暑さがおさまってから、ようやく心地良い季節と思って咲き始めたへちまは、急に来た冬に戸惑っているだろう。
咲こうと思ってつけてしまった蕾のやりようがなくなって、今でも凍えるように小さな花を咲かせているが、もう限界だろう。咲くばかりとなっていた大きな蕾はなんとか咲くかもしれないが、錐のような形を取り始めたばかりの小さな緑の蕾は、咲くまでに育つことなく、この姿のまま枯れ落ちていくと思われる。

11月というのは、霜月というのだったな、と思いだしている。
霜の降りる月か。
旧暦の11月はまだ先だし、今年の暖かさもあって、実際にはまだそれほど寒いということはないのだけど、季節が本格的な冬に向かって動いているのだなあ、ということを思い出させる呼び名ではある。

あとひと月もすれば今年が終わる。
時の過ぎるのは早いことだ。

しもつきと言えば、いつも思い出すのは、「モチモチの木」だ。
「しもつきはつかのうしみつにゃ、モチモチの木に灯がともる」だったか。
今年、モチモチの木に灯がともるのは、いつだろうか、と思い、日めくりをめくってみたところ、「今年」にはなかった。2024年の元日が11月20日になるようだ。
新年の始まりに、どこかにあるモチモチの木に灯がともるところを想像してみたい。

※霜の写真がないので、霜のような尿素の結晶写真を載せてみた。

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