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【台湾の恒春半島縦走】地元の秘境

こんにちは、
Alexです。

2023年12月10日に、教会の友達と赤牛嶺から
墾丁国家森林遊楽区の牌楼という大きな門
まで全長12キロ縦走してきた。

当日は東方足跡という会社が行った登山ガイドコースに参加したのは私と4人の教会の友達だけでなく、台湾各地からわざわざ来た参加者もいた。
見覚えのない方々は平均年齢が45歳以上で、若者がわずか二人だが、登山の経験が豊富だそうだ。私と教会の友達を含めて参加人数は50人。

最初は恒春の東門という場所で友達と待ち合わせてシャトルに乗り、赤牛嶺(せきぎゅうれい)の山腹にある駐車場で台湾語が流暢に話せてユーモアがある先住民のガイドと前に述べた参加者と待ち合わせた。

ガイドさんが人数を確認したあとで、
みんなが駐車場の隣にある関帝廟に
行って、その廟の物語を聞いてから恒春市内を眺めた。
(もっときれいな写真が次にある)

恒春の集落と龍鑾潭(りゅうらんたん)という湖
もし送電鉄塔がなかったら、風景が美しくなるはずだ。


コース(Lō͘-sòaⁿ)

赤牛嶺登山口(10:29)⇨大山母山の頂上(14:10)⇨石牛渓(16:04)⇨墾丁牧場(14:25)⇨六福山莊(17:35)⇨墾丁国家森林遊楽区の牌楼(18:15)
タイム:約8時間

赤牛嶺(Chhiah-gû-niā)

関帝廟の前に一緒に撮ったあとで、
いざ縦走開始です!!

トレイルの中には公衆トイレがないため、
トレイルに入る前に、駐車場の隣にあるトイレに行くことを推奨します。

赤牛嶺というところは恒春の南東部に位置して、
隆起したサンゴ礁石灰岩によって形成されている。
1878年に、清国総兵官の梁燕(りょうえん)が
恒春半島で作った八景詩で恒春八景の一つに
なっている。
標高は283メートル


赤牛嶺の登山口

30分ぐらい歩いていて、
ガイドさんが狭い道を踏んでススキの多い草原までみんなを連れて行った。

ここの草原に立ったら、
恒春市内から車城(しゃじょう/Chhâ-siâⁿ)という恒春の北部にある町まで見える!

写真に写ってる周囲より少し高い土地は恒春台地と呼ばれている。
長さは約11.5キロメートルで、東西幅は2.5キロメートル。

恒春の西部にある恒春台地と
恒春の東部にある中央山脈の南端(赤牛嶺含む)に
挟まれている平らなところは恒春縦谷平原
(こうしゅんじゅうこくへいげん/Hêng-chhun Chhiòng-kok Pêng-goân)で、
数万年前に恒春断層の変動によって形成されている。

ガイドさんによると、このところはくぼ地で雨によって自然に水がたまってできた池。
最初に池の周りに石がなかったが、地元の人は政府に池を埋めないように、
一万元以上かかり、池の周囲に石を置いた。
かつて近所の村人に飼われていたウシは池の中でのんびり泳いでいたり、ほかのウシと泥遊びをしたりして、ウシにとって遊び場であった。

ここから舗装道路がなくなって、舗装されていない山道しかない。
十月上旬に台湾の南部を通過した台風14号 (コイヌ)が
記録的な強風をもたらしたため、
山道の両側に倒れた木と折れた枝が多くて、散乱している。
小尖石山(しょうせんせきざん)を望む
なんか猫やウサギの耳みたいだと思っている
地面から水が湧き出しているはっきりしないところは
地元の人に台湾語で「chhut-chúi-á(出水仔)」と呼ばれている。
美しいガ(学名:Euchromia elegantissima)2頭交尾中
アダン(台湾語:nâ-tâu)は恒春半島と沖縄の海岸沿いでよく見かける植物で、
パイナップルのような果実を付けている。
ガイドさんがこういう面白いことわざを言った
「恒春は風景がおかしくてパイナップルが木に生えている。
(Hêng-chhun Poàn-tó koài hong-kéng, Ông-lâi seⁿ tī chhiū-á-téng)」
台湾語で読んでみると、韻を踏んでいることがわかる。
台湾の固有亜種であるタイワンジカ
(台湾語:hoe-lo̍k)の骨
台湾海峡とバシー海峡が交差する岬が猫鼻頭(びょうびとう/Niau-phīⁿ-thâu)
ススキ(台湾語:koaⁿ-bâng/koaⁿ-chin-á)と
ソテツジュロ(台湾語:khong-lông/学名:Phoenix hanceana Naudin)

大山母山(Tōa-soaⁿ-bú)



この先は起伏があまりないため、歩きやすい。
しかし、ススキの原を通ってから、
大山母山を登り始めて、
急な山道がつづき、
慎重に登らないといけない。
ロープがつけられている箇所があり、
ロープをしっかり握ってうまく上った。

頂上まであと20メートルのところには小さな展望台がある。

ガイドさんに「あと20メートル」って言われ、
ワクワクし、小さな展望台で少し眺め、写真を撮り、
すぐに山頂へ行った。

山頂に墾丁国家公園が設置した銀色の標識があり、
標識を持ち上げて写真を撮るのは可能です。
片手で持つとずっしり重さを感じられる。

大山母山(たいさんぼさん)は
台湾最南のリゾート地である墾丁(こんてい/Khún-teng)で最も高い山で、
最南端の台湾の小百岳(日本の百低山に相当)だが、
最南端の一等三角点があり、標高はわずか352m。

いよいよ大山母山の頂上に到着!!(2:10pm)
山頂に到着したら、少し雲に隠れている青い空と
山の景色に見とれていた。

大山母山の一等三角点↑
標石はその三角点の中にあって、コンクリートに囲まれている。
下の穴を見ると、小さな標石が見える。

山頂からの景色は抜群で、
社頂自然公園、墾丁の町、大尖石山、
鵝鑾鼻灯台などのスポットを一望でき、
しっぽのような台湾の最南端が
雲に隠れていなければはっきり見える。

山頂からの眺め
大尖石山
台湾語:Tōa--chio̍h-Chiam(大石尖)、
Tōa-chiam-chio̍h(大尖石)
墾丁のランドマーク
石牛渓(台湾語:Chio̍h-gû-khe)
台湾の南部で冬は雨があまり降らないので、
川の水量は夏に比べて少ないです。
ガイドさんに「そこの山は大山母山」って
言われてびっくりした。
山頂からここに降りて2時間ぐらい

墾丁牧場(Khún-teng Bo̍k-tiûⁿ)


ガイドさんがみんなを
連れ、フェンスを越え、
少し起伏のある山道を歩き、
10分足らずで広がっている草原に着いた!

墾丁にはこのような秘境があるとは
思い寄らなかった。

墾丁牧場は清代に出来た台湾最大の肉牛繁殖場で、
東北の季節風が強いので牧草がよく育ち、放牧に最適。

参考資料↓

目前平らな草原に突き出したような奇岩が
墾丁のランドマークである大尖石山。
標高はわずか318メートルで、
周りの地形が低すぎるので、
聳え立っているように見える。

昔々、大尖石山を登るのは可能だったが、
2004年から危険性により登山禁止になっている。
違反者は国家公園の警察に罰金を科されてしまう。


自然に囲まれている草原と尖って見える山が織りなす秘境

ちなみに、ここは「スカロ/斯卡羅(seqalu)」というドラマのロケ地!

台湾の公共テレビ(公視)が2021年に放送した「スカロ/斯卡羅(seqalu)」は台湾人の医者である陳耀昌さんの小説
「傀儡花(和訳:フォルモサに咲く花」を原作とした歴史ドラマ。
1867年3月にアメリカの商船「ローバー号」が
恒春半島の沖合で難破したから起きたローバ―号事件をドラマ化したもの。

劇中でスカロ族(パイワン族化したプユマ族)が大尖石山に向かって祈りの儀式を行うことが見える。
というのは、大尖石山はスカロ族にとって聖なる山である。
パイワン語ではKatza-katzaらしい。

もう一回大尖石山を撮った

終点まで(Ti̍t-kàu chiong-tiám)

牧場でガイドさんから証明書をもらい、
またフェンスを越え、河床を越え、
六福山莊というゲストハウスに到着し、
公園路大溪巷に沿って歩いており、
丁字路を右折し、
すぐに墾丁国家森林遊楽区の入り口に到着した。

車のライトに照らされた道
夜はさらに美しい道
場所: 公園路大溪巷
墾丁国家森林遊楽区の牌楼(裏側)
墾丁国家森林遊楽区の入り口

最後に墾丁国家森林遊楽区の入り口の隣にある
駐車場で教会の友達とシャトルに乗り、
東門に着いてから近くのレストランで食事した。

初めての縦走を通して、
地元の人も知らない恒春半島の秘境を訪ねてよかったと思っている。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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