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#逆噴射小説大賞2019
ゴールデン・ドーン号の最後
「天誉、艦長≪爺さま≫はどうしましたか?」
転移してきた帝国の負け犬共の肉片をエアロックから放り出しながら俺は答える。5人の小所帯では、副艦長の俺も掃除役だ。
「自室でお休みだ。20時間ブッ通しの指揮はご老体にゃ酷だよ」
事実、爺さまは良くやってくれている。『歳の割には』が付くがな。
質問してきた彼女はアギ=メァヴ。戦闘用機密服から解放された緑の肢がセクシーだ。第七肢の傷痕が俺は特に好きだ。以前
炎、うず巻けよわが胸
時速285kmでぶっ飛ばす。
東海道新幹線”のぞみ”は新横浜を過ぎた。後は名古屋までノンストップだ。
スマホを見る奴、PCでメールを返す奴、大口開けて寝てる奴。
平日昼。車内の空気は弛緩している。
小田原を通過した。頃合いだ。
俺は席から立ちあがる。スーツのポケットからハンカチを取り出し、顔に巻く。車両間のドアの前に立つと、声を張り上げた。
「強盗だ!全員手を頭の上に置いて、席から動くな!」
五大陸の英雄戦士、大鰐博士と死闘す "コンティネンタル・レンジャーVSDr.アリゲーター"
一九二五年八月 インド洋
ここに、地図は知られぬが土着の漁民にのみ"首狩島"と呼ばれる小さな島がある。元は人食いの獣と、密林のみの島。似つかわしくない科学要塞が建造されたのは、ここ数年のこと。
闇の中、浜辺、男が二人。一人は既に息絶えている。自動歩兵銃に、背には背嚢と大型の通信機、髑髏の仮面。島の歩哨であった。
もう一人は、黒ずくめ。その顔は、肉食の鳥類を思わせる鋭い意匠の仮面に覆われている。そ
聖職者は言った、「死ね」と
1.
私の日々の暮らしをお伝えしましょう。日が昇る前に起き、冷たい水で身を清めます。神に祈りを捧げ、糧がある事に感謝をしながら、大麦粥の質素な朝食を頂きます。
それから、熊手を持ち家の周りの落穂を掃きます。これは寒さが厳しい際の火種ともなります
辺りを見回すと、大概の日はふらふらと歩いている人がいます。私はその人に近づき、声を掛けます。
「おはようございます、今日も神の祝福がありますように!
柳生十兵衛がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
【重要】長編版を連載開始しました。
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柳生暦37564年、死都町田は大いに色めき立った。押しも押されぬ柳生界のスーパースター、柳生十兵衛がこの街に表敬訪問に訪れるという。
十兵衛の首を獲れば金も狂気も思いのままぞ。十兵衛、ブッ殺るべし。柳生、ブッチ斬るべし。
かくして東洋一の大魔窟町田に蠢く海千山千魑魅魍魎有象無象の怪人物どもは、