POVERTY, INK ~Part2~

▶貧困産業が生み出すもの

社会起業家が立ち上げた「TOMS」
という会社は、ONE FOR ONEという
スローガンを基に、TOMSの靴や商品を
1つ買うと、援助機関を通じて、靴1足が
途上国の靴を必要とする子ども達に贈られる
というプログラムを実施している。
対象は、幼児から、学校に通う年齢の子ども達。
しかし、ソーシャルビジネスには副作用が伴う。
無料のものには、地元の中小企業は勝つ事が
できず、ローカルマーケットが破壊される
という自体が起こる。また、靴はどのくらい
の寿命があるのか、1足目が古くなった場合、
2足目が送られてくるのかという疑問が 
挙げられている。

また、セカンドクローズに関しても問題視
されている。なぜなら、昔から女性たちが
服を作っている工場があったからである。
海外からやってくる無料の古着には
どうしても勝つことができない。
服が欲しいというニーズは満たされた結果、
地元の産業には逆効果をうみだしたといえる。

▶孤児院・養子
貧困の問題に付随して、孤児院の問題も
でてくる。
食べさせるお金がなく、孤児院にいれる
のがいいと考える親が多く、ビデオの中で
紹介されていた過ごしている孤児院で、
親がいないのは2人だけだという。
多くの人が、貧しくて育てられない
学費がだせない。
孤児院に預ければ、勉強できるし、 
本も読める。
また望むのであれば養子になることも
できるという理由で子ども達を預ける。
その子ども達に毎月必ず会いにくる親の
気持ちもよくわかるが、子ども達との
こころの絆は埋めようにも埋まらないの
ではないか?と考える。
結局、負の連鎖がうまれることは目に
みえている。

▶日本の広告について
ストーリー性があり、子ども達が食事を
する事ができていないことを提示することで、
彼らをかわいそうだと思うような心情を
生み出していると考える。
実際に、そのような写真・広告が多いと感じる。
このような、広告はアフリカ=貧困・貧しい
という意識形成に繋がる。
50年前に比べて、確実に貧困の状況は
良くなってきているもの、このような
広告があるため、アフリカ=貧困という
概念が消えない。
しかし、彼らには希望がある。

ビデオの中でこんな言葉があった。
「盆栽と貧しい人は同じ。鉢ではなく、
地面に植えれば成長する」

これは、鉢だと大きくなる限度があるが、
地面だといくらでも成長することが
できるということを表しているのでは
ないだろうか?それは、アフリカの人
たちも同じであるということを比喩で
伝えている。

▶まとめ
私たちは、発展途上国の援助の仕方を
考える必要
がある。
NGO、政府、NPOといった機関は、
援助国のために働くのではなく、
上司のために働いている。
そう話す住民もいた。

私たちがしている支援が本当に彼らに
必要なのか?
どこまでが彼らが望んでいることなのか?
彼らとの対話で、少しずつ改善するべき
だと考える。

貧困産業の対象になっているアフリカだが、
基本的な条件が揃っていれば貧困から
抜け出せると専門家は言う。

その条件と彼らのニーズを擦り合わせながら
援助をしていくべきだと考える。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?