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子供のアートは素朴でいい理由と出来栄えより本人の達成感が「幸福感」を作る

支援学級や幼児教室、小中学校、保育園幼稚園の子供たちや、我が子の絵の成長を見て、たくさんの子供と親の関係を見て感じてる事は、誰もが求める「幸福感」を何で得て積み重ねて生きていくかということ。

様々ある中で「アート」で「幸福感」を積み重ねていく場合

アートは素朴でいい理由は

複雑なたくさん描きこまれた技術がある絵も素晴らしいのですが、モチーフの種類が多いことがすごく上手というわけではない。たくさん描いている場合はそれぞれに世界観があり、一つにまとめられないだけという場合もある。結局何の1枚の絵か、わからない場合もある。「素朴な絵」でも十分幸せなエネルギーをたくさん受け取れる。引き込まれる絵とそうでないものには「エネルギー」が違うのだけど。

一般的な方々は、絵画展などで一般的に見る絵が「細かくたくさん描かれている」ことが、素晴らしいという感覚にないでしょうか?それももちろん、絵を描きこんでいくということはある意味「パフォーマンス」であり、そういった魅せる力を発揮する絵を描く子供もいる事でしょう。     

ただ、年齢に限らず「素朴な絵」とは、モチーフが少ない、色の種類が少ない、細かい描写がなく、大胆なラインだけで描かれているだけ。の絵の方が、実は、絵に込められたエネルギーが強い時がある。それに集中し、それにだけフォーカスし、それだけを伝えたいという思いがあるから。

達成感を感じたらそれが子供の幸福感を得た絵になる

結果的に、出来栄えよりも「納得して仕上げた」という段階の絵が、その描いた人(子供も大人も)の「達成感」があるんです。もうちょっとここに何か描きたいな~と思ってたら、描かせてあげたい。でも描かれていない空間があったとしても子供が描き切ったのなら完成品。絵を見せに来た時、描いていない空間が多いと、ここに何か描いたら?とついつい言ってしまいませんか? もちろん親だった私も先生の私も、つい言ってしまったことはあります・・・・だからこそその様子を見て考えが変わりました。

素朴な絵って漠然というけど、どんな絵でしょうか・・

例えば、「紙一面、空の色海の色、端には黄色い丸が一つ。その反対側にはピンク色の家が大きく描かれている」人間がいたり動物を描いたり、お花や木や草や石や、動物の家やちょうちょや虫も描いていない。どう感じますか?寂しいと感じますか?描いた子供は、自分の頭の中で描いている世界を描いています。大きく描いたものにクローズアップしているのです。きっと、大きく描いたおうちは大好きな居場所、ピンクに塗ったのは愛がある好きな場所だから、月があるのは夜、パパママ家族が全員家にいてる時間。そこにいる私。これが今頭にある「幸福感」として表れています。これで、「完成」と思ったら幸福感を得られる描ききった素晴らしい絵なのです!

素朴な中に、「幸福感」が感じられれば、それ以上大人の感覚で、あれこれ言ってはいけないと思います。ここで一番認めてもらいたい「ママパパ」が「なんかさみしいな、ここに動物書いたら?」と、1度くらいは問題ないけれどこのくだりを続けていくと、ママパパは自分が描いた絵に満足じゃないんだと感じ、ママパパがいい絵だね~~~といった時点が100点の基準に自動的になってしまいます。その後は、きっと一回一回「これでいい?」と聞いてくるようになるでしょう・・・自分の「できた!」という子供の達成感をつぶしていることになります。絵の技術は増えても心の心配が出てきてしまいます。

「これでいい?」と全て確認しないと進めない子供・・

アートをしていても気を付けていることがあります。ご家庭でも、学校でも、育児で悩むことだらけですよね。子供の質問や何をすべきか、いいこと悪いこと、危ないこと、教えてあげるのが大人の役目ですよね。

でも、全て指示してしまうことと、子供が考えて選択して勇気を出して行動したこと、また、大人が指示したときにやって間違ってしまったときに、それはだめだと叱ってしまうことないですか?なので、全て10のうち10を指示してしまうと子供は自分の判断に、自信を持てなくなります。

自分でどうしたいのか?自分の思う意見が1番優先に、聞いてあげてさせてください。(危険なこと以外)そのあとです!!「そう!それでいいよ!」とほめるんじゃなくて「認める」この繰り返しが大事です。自分がどうしたいかを大人に伝えて、それで動いて、そのことを認めてあげる声掛けを行います。そうすると、「先生、これやっていい?」って1つ1つの行動を、確認して自分で決められない子供が減ると思っています。

「では今から、●●やった後絵の具の用意して、できたら塗り始めましょう」と、3つの指示を大勢の前で伝えます

①●●をする ②絵の具を用意する ③用意ができたから色を塗り始める

この3つの指示を覚えます。年齢にも多少よりますが、全て覚えているけれど、ではやりましょう~!!」とGoサイン出した後に「先生もうやってもいいの?」って聞く子供がいたり、「先生●●できました~」って報告にくる子がいます。絵の具の用意したころに「もう塗ってもいいですか~」と質問

これらの報告や再度の質問は、不要です。でもこういう自分の行動が不安な子供が増えた気がします。それはなぜか? 理由は分かっています。私はこれらの望まない質問に「自分で考える力」を与えるように返答しているつもりですが。。。ヒントは逆質問します(笑)その後、認める返答です。

話がそれてきた気がしますが、絵を描くとき子供の絵の世界観を認め、自分がこう思う、こうしたい、これでいい、描き切った、達成感を感じる、個々で全てを、

「認める」

これでけです。正解のないアートの世界だからこそ、落ちこぼれず全員の子供が正解で 全員の子が達成感と幸福感を満タンにできるんですよね。アートの世界が子供の心を救うのです。人生全ては「認める」です。

アートを通して簡単に、子供の心を救えるなら本当に簡単です。病院もカウンセリングも不要だと思います。手遅れにならないように、幼少期から小学生の間にとことん「アート」に限ります。なぜ、時間割から図工の時間が減ったのか!!!!!!!!!!!!怒り爆発です!!!!!心の学びは「道徳の授業」とかあるのかしらないけど、アート思考を持たない先生に教わったってマニュアルを伝えられるだけですね。心につながる授業が必要です。

そんな素敵な、保育士や学校の先生が増えてくれるといいな・・・・・・・あとりえほしみらいアート絵本教室【MAKI樹】

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