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一枚の絵で人生がちょっぴり好転した話。

こんにちは。お元気ですか。

突然ですが、みなさんはご自宅に絵や写真などを飾っていますか?

今回は、一枚の絵を飾ったことで日々の暮らしがほんの少しだけ豊かなものに変わった、そんな実体験について書こうと思います。

小さな頃から絵が好きだった

僕の両親は絵がとても好きでした。美術館で鑑賞するのも自宅に飾るのも、画集を眺めることもよくしていました。

母はどちらかといえばイメージ重視の抽象的な絵、一方の父親はそのものズバリを描いた具象的な絵が好み。そのため、幼い頃から様々なジャンルの絵に自然と触れる環境で育ちました。

絵はいつも生活の一部のように在って、その影響か、絵を見るのが僕も好きになりました。やがて自分で描くようにもなって、学校で一番好きな授業は図工(美術)。近所の絵画教室にも通う、そんな子どもに育ちます。

そして成長した今でもやっぱり好きですし、自宅にも数は少ないですが飾っています。紙の切れ端に落書きレベルですが、絵をよく描く方だとも思います。

そんな僕は旅行や出張のお土産に、絵画作品を紙にカラー印刷したプリントを買って帰ることがあります。

ハワイ出張中に出会ったひとりの画家

コロナ以前、旅行ガイドブックを作る会社で働いていました。その会社ではハワイで現地配布するフリーペーパーも発行していて、その制作のため一年に4回、ハワイに出張する機会がありました。

ハワイ出張中は取材や広告営業などで毎日忙しいのですが、隙間時間を見つけては現地のギャラリーやアートショップに行くのが大きな楽しみでした。

そんな中、偶然に出会ったのが、ハワイを代表する女性画家のひとり、ペギー・ホッパー(Pegge Hopper)です。もちろん本人と直接対面したことはありません。彼女が描いた作品と出会っただけです。

ペギー・ホッパーがハワイの女性たちを描いたシリーズ「Hawaiian Women」
画像出典:https://www.peggehopper.com/pop-prints-on-paper?page=2 

◆ペギー・ホッパー(Pegge Hopper)

画像出典:https://www.polugallery.com/pegge-hopper

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1936年、アメリカ・カリフォルニア生まれ。ロサンゼルスで絵画を学んだ後、ニューヨークのデザイン会社に就職。1960~1963年にはイタリア・ミラノでデパートメントストアのイラストレーターとして活動。1963年にホノルルに移り、地元広告代理店のアート・ディレクターになった。ハワイ州のアーカイブ(公文書館)でハワイ先住民の古い写真を見たことがきっかけとなり、再び画家として活動を始めた。
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一目ぼれでした。
彼女の絵のどこにそれほど魅かれたのか。

特に好きなのは、ハワイ先住民の女性をハワイの豊かな自然とともに描いた「Hawaiian Women」という一連の作品群(上記写真)です。

ハワイの美しい夕暮れ空を思わせる色合い、現地の人々のおおらかさやハワイの自然の雄大さを感じさせるような人物や植物のフォルムなど、好きなポイントはいろいろありますが、一言でいえば「僕が感じるハワイの魅力がエッセンスのように凝縮され、しかもシンプルに表現されている」ことに魅了されたのだと思います。

僕にとってペギー・ホッパーの絵は、大好きなハワイそのものなんです。

「この絵をどうしても家に連れ帰りたい」
でも、本物は高価で手が出せません。そこで一番小さなサイズ(約11㎝×約20㎝)の「Kailua Noon (カイルアの昼)A」というタイトルの絵のコピー(プリント)を一枚だけ、30ドル(約3800円)で買いました。

「Kailua Noon A」
Kailua (カイルア)はハワイ・オアフ島の東海岸にある、美しいビーチで有名なローカルタウン。
プルメリアの花を髪飾りにつけた女性が、ビーチに腰を下ろしてこちらを見ている。
手前にはバナナと思われる植物の大ぶりな葉が描かれている。
画像出典:https://www.peggehopper.com/product-page/kailua-noon-a

コロナ下のストレスを絵が和らげてくれた

「Kailua Noon A」を自宅に持ち帰ったまではいいものの、実は2年ほどは飾ることなく、そのまま本棚の片隅に置いたままにしてありました。

その間にコロナウイルスの蔓延が始まって在宅勤務がスタートします。初体験のコロナ下での暮らし。ちょうど退職と転職が重なったこともあって、僕は大きなストレスを抱えるようになっていました。

口癖といえば「ツラい。シンドい。ハワイに行きたい」。そんな時、妻が「この絵を飾ろうよ」と提案してくれ、ネットで額まで買って用意してくれたんです。

絵を飾る場所はリビングにしました。

仕事をし食事をし、寛ぎもする、そんな生活の中心となっている空間にお気に入りの絵を飾ることが出来て本当によかったです。

ダイニングテーブルの真後ろの壁に飾っています。

自然と絵が目に入りやすいため、見るたびに大好きなハワイを感じられ、ゆったりと安らいで幸せな気持ちになれます。最近はイライラすることも減ってきました。これまで単なる生活の場でしかなかったリビングが、快適空間へと一気に生まれ変わったんです。

一枚の絵でこれほども暮らしに変化があるとは、ちょっとびっくりでした。

心から好きなものに囲まれての生活には経済的な限界もありますが、お土産に買った絵を一枚飾るくらいなら、何とかなります。たったそれだけで日々の暮らしが心地よいものに変わり、生活や人生の質がアップするならば安い、と思います。

絵に限らず、お気に入りの写真などを飾ってみるのきっといいですよね。少し手間はかかりますが、好みの額に入れて愛情をしっかり注いであげると、さらによいと思います。

これを読んで興味を持って下さった方、またご自宅のインテリアにマンネリを感じている皆さんも、ぜひ試してみてください。本当におすすめです。


















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