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誰かが「お腹が痛い」と言ったら(日本語教師の日記)

Twitterでとあることを呟いたところ、たくさんの方に「わかるー!」「そうそう!」とか「知らなかった!」と反応をいただきました。

それは「中国から来ている学生が、来たばかりの頃によくお腹を壊す人が多い。中国で処理過程の違う常温保存ができる牛乳に慣れている人が、日本の牛乳を冷蔵庫に入れずにいたため」といった話でした。

もちろん、お腹の調子が悪くなる原因はたくさんありますが、よくよく確認してみると「昨日飲んだ牛乳が・・・」という人が割とたくさんいることに驚きます。

調べてみると、生乳の処理の温度などを変えることで、常温保存でき、長持ちする「ロングライフ牛乳」というのができるそうです。日本でも見かけたことがありますが、たしか1か月ほどもつものでした。ドイツ産のロングライフ牛乳の中には賞味期限1年のものもあるとか。もしかすると冷蔵技術や運搬技術が発達する前は、長持ちするような処理をしていたのかもしれませんね。因みに保存料などは入っていないそうです。

日本では冷たい牛乳を飲む人も多いですが、常温の方が身体によさそうな気がします。そういえば、中国ではレストランで氷水が出てくることもあまりない、と聞いたこともあります。
処理の方法一つでこれだけ違いが出るなんて、おもしろいなぁと思います。

そういう牛乳が当たり前だった人が、日本へ来て、牛乳を冷蔵庫に入れずに戸棚などに入れておいたら、当然お腹が痛くなってしまいます。ましてや夏だったら「常温」どころではないかもしれません。(飲んだ時点で味や匂いの異変に気付かなかったのかは気になるところ!)

「お腹を壊した」と聞くと「何か古いもの食べた?」とか「辛いもの食べた?」と思いがちですが、その中でも「牛乳」が理由の可能性もかなり高いです。もし身の回りでそういう方がいましたら、一度聞いてみてください。そして、新たに日本で生活を始める人にも教えてあげてください。

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