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新入生熱烈歓迎!~日本語学校の新入生

今日も新入生のお話です。

通常、日本語学校に入学する新入生はは新学期の初日に揃って入学式に参加し、新しいクラスに入ります。
ただし、今回は3月末から日本への入国規制が突如、解除されたことで、
「急に来週日本へ行けることになった」とか
「日本行きの人が殺到して、航空チケットが手に入らない」とか
「来週日本へ行くつもりだったのに、ロックダウンが始まってしまった」とか
地域によっても個人によっても様々な事情があり
全員が揃って入国、入学することができません。

今の状況としては
一人一人が入国し、一定の隔離期間を終えた人から順番に学校に入学しています。

例えて言うなら、走っている電車に途中から乗り込んでくるイメージです。

先に入学した人たちは既に仲良くなっているかもしれない。
感じ悪い人がいたらやだなぁ。

学生にとってはそんな不安もあるかもしれません・・・。

先日、入ったばかりの学生を教室に連れていきました。
ちょうど授業と授業の合間の休み時間だったのですが、
もし、ウェルカムな雰囲気じゃなかったらどうしようかな、
なんて思いつつ教室に入ると、なんだか賑やかな雰囲気。
授業に入っている先生とわいわい話している人もいるし、
入っただけで楽しそうな空気がわかります。
「あ、先生~!!」と手を振ってくれる人もいました。

「今日からこのクラスに入る○○さんです」と紹介すると、
新入生を見た学生達が「うぉー!」と雄たけび。
そして何人かが立ち上がり、全員で拍手!

「あっ、(来日前の)オンラインクラスで一緒だった?」

「「いえ、はじめましてです」」

ただ単に熱烈歓迎していただけでした。

教室に向かう時は緊張気味だった新入生も一瞬で緊張が解けたようだったので、こちらはそのまま退散してきました。

授業では、学生同士で話し合ったり、協同でプロジェクトをすることも多いので
お互いに話しやすい雰囲気のクラスだとプラスアルファの効果も期待できます。
精神的にもリラックスして授業が受けられると思います。

クラスの雰囲気というのはそこにいるメンバーによっても違いますが
些細な要素で変わります。
出だしはまぁまぁ・・・でも何かのきっかけで突然変わることもあります。

もちろん、正解も方法も一つではないですし、
相手は人間。しかも多数の!
むずかしさもあると思います。

工夫をして、雰囲気を作っていく。
というのも教室授業の面白さかなぁ、と思っています。

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