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ああ、今日も泣きそうだ #16:人と会うこと

僕は50代半ばを少し過ぎた年齢であるが、いまだに幸福の定義ができない。誰かを幸福にすることもできず、いろいろな状況に、常に苛まされて、大きく揺れる船で、長い航海をしているようだ。

船に乗っていると、風の強さや向き、日差しの強さなどで違う局面に入ったということを感じる。もちろん、航海など出たことはないが、そんな日々を送っている。

 

気配としては、そろそろ動き出すタイミングではないかと思う。いくら大きな旗を振っても、人はそこを目指すか腑に落ちなければ絶対に動かない。

「人生とは移動して人と会う事」というのは昔から僕が思っていたことで、「来てくれたから」「雨の日にわざわざ」というのは実はストンと心に落ちるところ。


ZOOMで会議したり、SNSで時間を埋めることはとても大事。今は、昭和の人たちが大事にしていた「会う手間」がリスクになる。リスクを取ってあってくれる接点を見出す試みを激しく追及する期間に入ると思う。

そのタイミングは、フラやハワイというだけでなく、きっと色んな人のタイミングになるだろう。

「温故知新」のような、過去から学んで、将来を切り開くという昔の人が遺したありがたい言葉は、色々と残っているが、昔をなぞるような、でも古いだけではない新しい考えややり方が出来てくるところなんでしょう。


恋愛は会わなければ成立しない。
男女の恋ならいざ知らず、友情という、良い意味で曖昧な人間関係や、取引というシビアな仕事関係は、会うこともプライオリティーの一つの指標になるだろう。

ロミオとジュリエットはリスクを背負いながら愛の深さを共有し、今はコロナを背負いながらリスクを推し図り、その先を共有できるか、大切な判断をする。

 

航海にリスクはつきもの。
しすぎる用心をしてプロフェッショナルな思考を身に付けて閉じこもるだけではなく、色々なことを乗り越えて見る景色は、航海が羅針盤や簿記を後世にもたらしたように自分たちが想像できないものを勝ち取るタイミングだ。

是非、ここを乗り切って想像できないものを皆さんが獲得する光景を見たいです。

ハワイに行きたいなぁ。

ああ、今日も泣きそうだ。

アロハラボラトリー代表の篠原が毎週メールマガジンに寄稿しているエッセイ「ああ、今日も泣きそうだ」のアーカイブです。


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