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優しくできる距離①


父が亡くなって20年。
それから母はずっと一人で暮らしています。

父が亡くなって数年後、私は離婚をしたのですが当時まだ幼い息子の学校や友達のことを考えるとまだ実家で母と同居するという選択肢はなく、ただこんな約束をしていました。

『あの子が社会人になったら帰ってくるから』

母と特別、仲が悪いわけではないのですが昔から確執がありました。
母は、どちらかと言うとネガティヴ思考。

性格もどちらかといえば正反対なので相談しても、マイナス発言にただ反発するだけでもちろん解決に至らず、最後自分で決めて失敗するとこれまたマイナス発言の嵐。
なので、大人になるにつれて私は母に嘘をついたり、もちろん相談することもなくなり、自然と母との心の距離も遠くなりました。

いよいよ今年、息子は社会人。
あの約束を果たさないと…
果たしたい…ではなくて…果たさないと。

今年86歳の母。
長い間、今まで1人不安で寂しい思いもしながら同居することを黙って待ってくれてた母です。
今、帰ってあげないと高齢の母に何かあったら一生後悔する。
そして息子から…
『俺は、1人でいいからばぁばに親孝行してあげてな』

今思えば、果たさないととは、息子がばぁばを想う気持ちを大切にしてあげたい・一人娘の責任感と義務感から出てきた言葉だと思います。

毎年恒例、年末年始を実家で過ごすのですが、いつになく軽めの違和感を感じながら31日から息子と実家に帰りました。

31日は、久しぶりに会えたということと、
息子も一緒だったので比較的穏やか。
それでも、

ん?
ん?
はぁー?
はいはい、始まった…

以前から息子の前で私が
母に対してこう思った時には、

『私、やっていけるやろか…笑』

と、この本心を冗談ぽく吐いていました。
息子がそれをどう感じていたかは、またあとで。

2021年1月1日
ご来光✨
大きな雲がなかなか動かず、どんどん周りの人が帰る中、1人粘った甲斐があってやっと陽の光が。
焦らず粘り強く…今年の目標に決定!

元旦の朝、新年の挨拶と食事が終わると息子が父親の家に出掛ける用意を始めます。
私と息子は自由人なのでもちろん普段、息子が出掛けることなんて気にしない私ですがこの日ばかりは、心の中で、

『行かんといてーーーーー』

母と2人になってしまうことで胸のざわつきが激しくなるのがわかっていたからです。
そして、この夜から魂の声を無視しようとした私の体に異変が…

②につづく…

最後まで読んでくださり
ありがとうございます(*'▽'*)


#魂 #母 #同居 #責任 #義務感


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