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【ラテンアメリカ旅行 #11】🇧🇷美しいビーチが広がるフロリッパ


Lagoinha do Lesteトレイル


● 早速出発

Campecheというサーフキャンプのあるエリアからタクシーで約20分ほどで入り口につき早速トレッキング開始。片道約2時間30分ほどで目的地である岩場に到着となる。

日差しが強いので日焼け止め必須。そしてビーチを通るのでサーフショーツを履いて、タオルも持って行き、海で遊びながらのトレッキングとなった。

坂を登り終えて下るとビーチが待っている。その繰り返し

● ひたすら絶景

朝来たサーフポイントを通過し、トレッキングルートの一部であることに気づく。ここからいくつものビーチを通過することになるのだが、全然人がいない。大きなビーチが複数あるがほぼ貸切。

最初の森の中を通り抜けた後、特に上の方に行くと陽を遮るものが何もなく、日差しがかなりきつい。ただ、何度も訪れる絶景、そして開放感に僕たちは叫ばずにはいられなかった。

水分補給は必須
絶景がなん度も登場するためその都度足を止める

さらに進み、再度下に向かって歩くとまたビーチが出現。ビーチの裏には大きめの池があり、靴を脱いで裸足で歩く。暑かったのでめちゃくちゃ気持ちよかった。

この辺りは靴を脱いで裸足で歩く

そしてさらに奥のビーチ。

ここも誰もいない

久々に日陰があり、休めそうな小屋(多分普段は店)があったので勝手に荷物を置いて休みながら水遊びをする。
このトレッキングのいいところは人がいないので全部自分のペースで自由に遊べるところ。

日陰の小屋があったので休憩しながら手前の水場や海で遊ぶ

● 最後は山

小屋の横には最後の小さな山(岩場)があり、急なので再度靴を履いて登る。この小さな山には近くのビーチ(山をくだってこないと辿り着けないビーチ)の入り口に車を停めて来ている人たちもいて、ようやく人に出会った。

ここから急な坂道、途中から岩場を登って一番上の岩場を目指す
岩場を登っている途中で出っ張った岩に寝そべる

上に到着すると早速絶景が広がっていた。周りには尖って出っぱった岩がたくさんあるため、日陰になっていて休めるような場所があり、絶景を眺めるのには最高の場所だった。

先ほどまでいたビーチや裏の湖を日陰で休憩しながら見下ろせる場所
折角なので記念に一枚撮ってもらった

しばらく絶景を楽しんだ後、下に降りるとさっきまで開いてなかった店が開いていたのでコーラとパステウ(小麦粉を練った生地で挽肉などを包んで揚げたパイ料理)を頼んで休憩。

● 折り返して近くの街まで

帰り道は別の道を通って近くにある街まで歩く。
ただ上に向かって歩くだけかと思いきや意外と距離が長く、森の中を2時間近く歩きようやく街に出ることができた。

出口のすぐ横の誰もいなそうなレストランに立ち寄ると、おばちゃんが出てきてレモン水を出してくれた。話しているうちに仲良くなり、さとうきびを機械に挟んで、ジュースを絞ってタダで飲ませてくれた。そして『めちゃ美味しい』と伝えると、おかわりもくれた。本当にありがたいけど、あまり稼ぐことを考えていないようだったので、みんなで食べ物を一つ頼みシェア。おそらく僕たちからの利益はゼロ。

おばちゃんに別れを告げ、、店を出て大通りまで下っていき、タクシーが通りがかるのを待っていると、向こうから『ウーバーだけど乗っていく?』と聞かれたので乗車しサーフキャンプへ向かう。

この運転手、かなりの音楽好きだったので、僕は助手席で終始ブラジル音楽について教えてもらい、いくつか曲をシェアしてもらった。
本当に陽気でいいヴァイブスでてました。
そしてサーフキャンプに到着し笑顔でお互い『Muito Obrigado(マジありがとう)』言ってお別れ。

部屋に戻るとイギリスのブライトンで仲良かった友人から連絡があり『フロリッパにベタニア(奥さん)の家族が住んでるからここにメッセージしろ』とWhatsApp(メッセンジャー)をシェアしてくれたので急遽彼らに会うことになった。

帰り道は違う方から。結構出口まで遠い

友人家族との出会い


● まずは弟と初対面

ベタニアの弟、ガブリエルと連絡を取り、夕方、といってもトレッキングから帰ってきてから1時間後にはキャンプを出てガブリエルの家に向かった。
とても広く心地の良い家で、バルコニーの壁には一面ストリートアートが広がっていた。彼はタトゥー、グラフィティのアーティスト兼グラフィックデザイナーで外のアートはガブリエルによるものだった。

現在はアルコール中毒からのリハビリをしながらゆっくりとした生活をしているため、仕事をしていないという。
(ブラジルではアルコールを含む薬物中毒に苦しむ若者がかなり多く社会的問題となっている。家庭内暴力も深刻な問題)

ガブリエルは街中を案内してくれたり、歩きながら今後のAIの自分達の作品への影響(AIに自分のデザインの仕事を奪われる可能性があるが、タトゥーやストリートアートの仕事は手作業なので大丈夫そう)や、今後の彼の活動についてなどを語っていた。
彼とはまた10日後には僕の友人夫婦、子供たちと一緒にブラジル北部のバイーア州で再開することになっている。

● 翌日の夜はお母さんとピザを食べにお出かけ

翌日はガブリエルとベタニアのお母さん、クリスティーナから連絡があり、「美味しいピザ屋があるから行こう」とお誘いいただき、地図をシェアしてくれたので、夜その場所へ向かう。
彼女は心理学者で、セラピストやメンタルのコーチングなども行っているという。とても72歳には見えず、かなりアクティブで若い。今でもTEDのスピーチに参加したり、ヨーロッパ方面へ登壇のため出向くこともあるという素晴らしい女性。

彼女の友人(名前忘れた)も同席しており、彼女は35歳。クリスティーナは幅広い年齢層の人と付き合い、興味のあることを吸収しているという。ベタニアやガブリエルの育った環境や彼らの父親(離婚している)、彼らの問題なども赤裸々に話していて少し複雑な気分ではあったが、そこまで堂々と全てを語れるのは自分のやってきたことへの自信の表れなのかなと感じた。
クリスティーナもまたバイーアで再開する。

サーフキャンプについて少し


● 普段何をしている人たちなんだろう

ドイツ人のクマのような男性、エメル。彼はドイツで自分で建築関係の仕事をしているという。
仕事ばかりで疲れたのでリフレッシュのため一年仕事を中断して一人で南米を旅行中。よく飲み、よく笑い、サーフィン漬けの数日を過ごしていた。

ブラジル人サーファーのロレンゾは彼はアメリカのIT企業に勤めていて、サーフキャンプに数ヶ月泊まり、朝と夕方サーフィンし、昼間は仕事をするという生活をしている。

コロンビア人サーファーのフェリッペ。ロレンゾとは別のアメリカのIT企業で働いているが、ロレンゾと全く同じような生活をしていて、よく朝二人でサーフィンしてから仕事を始める。ブラジルには長く住んでいて、ポルトガル語はもちろん、英語も堪能。

ドイツ人のカタリナは製薬会社の薬剤の研究者。長期出張でブラジルに来ていて、帰国前の数週間一人旅をしていて、途中でフロリッパに立ち寄っていた。

ドイツ人のローリンはこれから大学で勉強するそうだが、ブラジルに来る前はドイツで家族と狩猟をしながら自然の中で生活し、時々建設の手伝いながら生活していたという。まだ20歳くらいだが、人生経験豊富ですごく逞しい。

他にもイギリス人カップルのサラとマットは半年間の新婚旅行中で、マットは金融機関で働いていたが、縛りが多いライフスタイルから解放されるために仕事を辞めたという。彼らはこの南米旅行の後、イギリスに帰国し、子供たちの未来を広げてあげれるような教育関連の仕事を始めるそう。

寝る前はいつもこんな感じ

● サーフキャンプでの生活

みんなバラバラに動いているが、タイミングが合うと一緒に行動し、夜はみんなで一緒に食事をとる毎日。時々近所のバーに行ってみんなで楽しい時間を過ごしていた。基本的にはシェアする共同生活が自然と形成されていた。
フェリッペは肉が好きなのでいつも大量の肉を買って調理してみんなにシェアしたり、僕はアサイー好きなのでアサイーボウルを作って朝食をシェアしたり、エメルはビールを大量に持っていて勝手にお取りくださいスタイル

サーフキャンプの近所のバーで

パタゴニアにいる時、今を最高に楽しんでいる自分の状態、周りのみんなに本気でありがとうと思っていたが、それだけでは終わらずまだまだ楽しいことがずっと続いていた。こんなに楽しんでしまって良いのだろうか?と思うくらい楽しんでいた。(帰国後もその幸せは続いている)
自分が幸せで楽しむことできたから、より人のために頑張りたいと思えるようになった。そしてこの旅でこの後何度も起こるネガティブな経験も受け入れられるようになった。これも幸せなことである。

最後に曲紹介


● Brazilian Soul - Acoustic Bossa Version

The Knocks feat. Sofi Tukkerの『Brazilian Soul - Acoustic Bossa Version』
偶然見つけた曲で気持ちよかったので紹介したい。
*両アーティストの他の曲も聴いてみたが個人的には好みではない。

歌詞は英語とポルトガル語を混ぜていて、「ビーチで日光浴、夜はフォッホ、ブラジル人女性は陽の光の中で踊っている」というような歌詞の内容。

フォッホ:ブラジル北東部で最も一般的な大衆音楽で、演奏に合わせて老若男女問わずペアで踊る社交ダンスのような文化がある。

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