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Alma
2020年1月29日 02:02
今回は、第162回芥川賞を受賞した古川真人さんの「背高泡立草」について、感想というか、個人的な解釈を書いてみる。 物語は主人公たち(吉川家)が生きる現代と、吉川の二つの家にまつわる過去の出来事に分かれており、一章ごとに交互に展開される。過去の出来事は現代の登場人物たちの会話をトリガーにして始まるが、現代と直接的に繋がることはなく、各章ごとに独立した物語として語られる。その時代はバラバラであり、