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フェニックス・ライジング・ヨガセラピー(PRYT)で起きること #とは

私は今年1月から、600時間のフェニックス・ライジング・ヨガセラピー(Phoenix Rising Yoga Therapy; PRYT)養成コースで学んでいます。1年は4つの学期に分かれていて、6月に2学期が終了。7月上旬に東京でミッドターム(中間期)の集中研修が行われました。これからいよいよ後半戦です。

養成コースの学びの中心は、自身が行うセッションとその振返り。研修生は自らクライアントを募り、1学期(3か月間)に12回以上のセッションを行い、技術を磨きます。そして、養成コースの後半、7月からは、「有料」でクライアントを募集します。

クライアントを募集していくには、PRYTの何たるかをわかりやすく伝える必要があります。これがなかなかに難しく、未だに試行錯誤しています。今回は、自分が体験してきたことを通して、PRYTで起きることを伝えてみようと思います。

PRYTで行うことは、ただひとつ。自分の内側で起きることを感じ取ろうとすること。ボディスキャンをして、自分の内側で起きていることに意識の光を当てていく。内側で感じ取る(意識の光が当たる)ことは、体の感覚、質感、思い、感情、イメージ、色、音、記憶...など、さまざまです。

この「自分の内側の感覚を感じ取ること」が、私には意外と難しいことでした。センスのある人は、あっという間に自分の内にある豊かな感覚とつながっていきますが、私は看護師をしていたせいか、自分の周囲(外側)にアンテナを張りがちで、昨年5月PRYT一般コース基礎に参加した初日は、自分の内側に集中するように言われても、意識の6割がたが外側に向いていて、自分の内側に集中していくには、練習が必要でした。

自分の意識を内側に向け続けること、内側の感覚を感じ取ろうとすることを繰り返していると、だんだんと感じ取る力がついてきます。外側のことに影響されにくくなり、内側の豊かさにつながってくる。そうすると、これまで気づいていなかったこと(意識の光が当たっていなかったこと)に、気づくこと(意識の光が当たること)があります

私自身の体験から。ミッドターム集中研修の際、研修生同士でペアになり、お互いセラピスト役とクライアント役を交代しながら、自分の体の中で気になる感覚があるところに注意を向けて、その感覚が強まるような体のポジションをキープしながら、気づきを深めていくワークを行ったときのこと。

私がクライアント役になったとき、自分の「両足」が気になったので、軽くスクワットのようなポーズを取りながら、その両足の感覚と向き合い、感じ続けました。はじめの方は、体がグラグラしたりして落ち着きませんでした。しかし、足から伝わってくる「頑張っている」感覚を感じ取り、セラピスト役の促しで、頑張っている足に対して応援の言葉をかけました。すると、私の「両足」はどんどん安定し、力強くなり、最後には、「無口だけど頼れるお父さん」みたいな存在になっていきました。

普段気づいていなかった(意識の光が当たっていなかった)、自身の内にある支えや力の存在に触れたこの体験は、まさにエンパワメントでした。自分の内に持つ力が引き出されてくる瞬間。PRYTの醍醐味のひとつです。

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