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女性教員、何着ればいい?#2 靴について

昨日からこのタイトルで投稿しています。今日から具体的に書いていきますが、まずは靴のことから。

教員が学校で履く靴といえば、やはり「履きやすさ」でしょう。就職当初、「上履きは安くていいや」と、量販店で買った安くて底が薄く硬いパンプスを履いていたところ、これが大間違い。基本的に立ち仕事ですから、あっという間に腰に負担がかかったようで、3年後にはぎっくり腰になる羽目に。

よく考えたら学校にいる時間が1日の中で1番長いのですから、通勤時の靴よりも値段が高くても快適なものを選ぶべし、ということに気づきました。
周りの先輩たちを見るとナースシューズ、サンダル、スリッポン、7センチヒール(!)と、人それぞれ。快適さも大事だけど見た目もこだわりたいよね、と思い、クッション性のある3~5センチヒールを履くようになりました。夏はむれないようにトゥオープンを選択。

靴を見直す二度目の転機は30代半ばでした。授業を終えて廊下を歩いていると、目の前で生徒がフラッと倒れたのです。大慌ての私は職員室まで猛ダッシュ・・・のはずが、脱げやすい5センチヒールのパンプスではそれができず、そばにいた男子生徒に「俺、行きます」と言われてしまいました。
倒れた生徒は大事に至らなかったのですが、この出来事により「教員は非常事態に走れる靴を履くべきだ」ということを思い知りました。以来、かかとのある靴を履くこと、パンプスを履くならローヒールでストラップ付き、と決めています。

奇しくも、その後起こった東日本大震災をきっかけに、生徒の指定上履きをスリッパから運動シューズに変更した学校が増えているそうです。楽な靴を履きたい、おしゃれな靴を履きたい、という気持ちはありますが、生徒の安全と自らの安全を守るためには「走れる靴」であることが第一だと、若い先生方にも伝えるようにしています。災害の多い今日この頃、教員の「プロ意識」について、それこそ「足元」を見られないようにしたいものです。



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