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カッターのお話。② 最強のセールスマンはそのサービスが大好きなユーザー。

「カッターのお話。① 情熱が最強の営業トーク。」の記事では、自分が心からその商材を良いと思えると、「良いものを広めたい」という情熱と自信を持って営業ができるのではないか、そのためには自分がその商材のユーザーになると良いのではないかというお話をしてきたのですが、

同時に、もう一つ大きな気づきもありました。

それはこの記事のタイトルにもあるように、最強のセールスマンは、そのサービスが大好きなユーザーなのではないかというものでした。

新聞社勤務のSくんは、カッター会社の最強のセールスマン

Sくんは新聞社に勤務していますが、前職時代に2年2ヶ月かけて探したおすすめのカッターをプレゼントしてくれました。

彼はそのカッター会社に勤務しているわけではありませんが、僕にカッターをおすすめしてくれたのです。

彼のことを見て、そのサービス・商材を利用して感動した方は、自分から口コミで広げてくれ、最強のセールスマンになってくれると思ったのです。

営業マンは自社の中だけではない。

自社の営業マンだけで営業を完結させる必要はなく、ファンとも呼べるユーザーを多く作ることは、セールスマンを増やしていることになる。

そんなことにSくんは気づかせてくれました。

たった1人が、自ら何十人にも広告をしてくれる。

Sくんが僕にしてくれたことは、今の時代に即した最強の売り方だと僕は思います。

自社として営業マンを雇うよりも、サービス・商材を通してユーザーに「広めたい」と言う気持ちになってもらう。口コミを広げてもらう。

すると商材・サービスのファンになった方は、今の時代は多くの場合、SNSを通して、拡販してくれます。

これは「広告」と同じです。

今の時代は大抵の人がSNSをやっています。

たった1人の人が、何十人にも広めてくれる可能性があります。

社外セールスマンを、生み出し、育てる。

そんな「無限の広がり」を感じるこの方法ですが、大切なのはやはり「どうやってユーザーを増やし、そこからファンを増やすか」だと思います。

そこで個人的に思うのは、「商材・サービスとは直接関係がないイベントの開催、または情報発信を行い、まずは赤の他人だった人たちと関係性を構築する」という方法で、ユーザーの一歩手前になる人を増やしている企業が多い気がします。

僕は日頃、色々とイベントに参加したりしているのですが、例えばメルカリ社はTHE BUSINESS DAYというセミナーを定期的に開催していて、最近では「with コロナ時代の成長戦略」というタイトルでオンラインイベントを開催しました。(YouTubeに飛びます。)

「THE BUSINESS DAY」は、ビジネス/コーポレート系業務に携わるみなさんが知見や最新トレンド等を共有するコミュニティを作りたいと思い、株式会社メルカリが企画したイベントです。経営者向けやエンジニア向けのイベントは、数多く開催されてきました。しかし、ビジネス/コーポレート系業務に関しては機密事項などもあり、なかなか表に出ないことも多かったように感じています。そこで可能な限りその情報やソリューションをオープンにシェアし合える場をつくり、業界全体のレベルアップにつなげることが重要だと考え、2016年11月に第1回目のイベントを開催、好評を受け、その後2018年4月に第2回イベントを開催いたしました。

THE BUSINESS DAYについての説明は上記のようなものなのですが、

「しかし、ビジネス/コーポレート系業務に関しては機密事項などもあり、なかなか表に出ないことも多かったように感じています。そこで可能な限りその情報やソリューションをオープンにシェアし合える場をつくり、業界全体のレベルアップにつなげることが重要だと考え、」

という部分を見て、僕は「あのメルカリが、情報をオープンに発信している!」と貴重性を感じ、更には「コロナ禍において、企業はどうしていけばいいのか参考となるヒントがあるはずだ!」と思い、参加しました。

実際イベントは、メルカリ社の取締役会長の小泉氏からの今後の経営についての話も聞くことができ、個人的には大変満足のイベントとなりました。

この「参加して良かった」という気持ちを参加者に抱いてもらうことで、「◯◯社は信頼できる」「◯◯社のことが好き」という感情が溜まっていき、関係性が構築されていくと思います。

そうして、何度もイベントに参加してくれるようになり、十分に関係性が構築できた後に、サービスについて紹介をするチャンスが生まれてくるのだと思います。

「ユーザーの一歩手前」の人を増やすために。

上記のメルカリ社は一例ですが、「まずは赤の他人と関係性を生む方法(イベント開催、YouTubeでの発信等)」について考えることが、重要になってくる気がします。

「いかに売り込むか」よりも、「いかに赤の他人に自社の存在を知ってもらい、ファンになってもらうか」その方法を考え実施し、その結果を分析し改善していくことで、自社の存在とサービス・商材の内容を知る人が増え、そこからお客さんになっていくというケースが増えていく、そんな連鎖が増えていくのだと思っています。

このシリーズは以下の記事で最後です。


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