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カッターのお話。③ 隠れた最強の社外セールスマンたちと力を合わせる。

これまで、


の2つの記事を通して、最近僕が「営業」に対して思うことを書いてみました。

しかし実は、この③の記事こそが、僕がSくんと話した中でもっとも重要だと思い、書いてみたかった気づきとなります。

自分よりも売るプロが、世の中に隠れている。

ある商品・サービスがあります。

その商品・サービスの良さや使い方を知っている方々がいます。

その方々とは、これまで記事を通してお伝えしてきた、「長年その商品を使ってきたユーザー」だと思います。

その商品の良さを、まるで会話をするように、自然体で伝えることができる方々です。

そしてその方々は、大抵、その商品を開発している会社に勤めているわけではなく、場合によっては他のモノ(自分が所属する会社の商品・サービス)を売っています。

これまで記事に登場してきたSくんがまさしくその例であり、彼は新聞社に勤務しており、本業では広告枠を売っています。

しかし、彼が僕に情熱的に紹介してくれたのはカッターであり、彼は2年2ヶ月をかけてたどり着いた「超おすすめのカッター」を、「良さを広めたい」という気持ちから僕に教えてくれました。

僕は、彼のような「とても詳しいユーザー」から、モノを買いたいと思うし、そのための仕組みをもっと整ったら良いなと思っています。

でも、彼は本業は広告を売っているので、2年2ヶ月をかけて探してきたカッターの話をする機会はあまりありません。

僕は今回のカッターのように、その人が独自に経験をしてきた中でたどり着いた「良いモノ」の情報は、実は公開されずにひっそりと個々人が持っているままであるのではないかと思いました。

そうだとしたらとても勿体ないとも思うのです。

お互いにWIN-WINなはず。

Sくんは2年2ヶ月をかけて探し出したカッターを僕に勧めてくれましたが、僕が自分でカッターを探し出すとなると、同じかそれ以上の年月がかかる可能性があります。

それならば、Sくんのようにその商品を実際に使い「この商品は本当に素晴らしいからぜひ広めたい!」と思っている人と出会うことができれば、それは「何を買って良いのかわからない」という人にとっても良い買い物になる可能性があります。

また、その商品を作っている企業とにとっても、自社のセールスマン以外から売上が上がるので、全員がWIN-WINとなります。

ユーザーがセールスになれる仕組みが必要だ。

僕は、Sくんにとってはカッターだったように、僕たち1人ひとりが「自分だけが詳しい分野」があると思っています。

それを、今自分が所属している会社とは関係なく、商材やサービスを売ったり勧めたりする環境がもっと身近にできたらとても良いなと思っています。

そして企業も、「そのサービス・商材のユーザー」を「最強のセールスマン」として見つめ直し、力を合わせて売上を立てることができたら、もっともっと多くの人たちを巻き込みながら自社の営業成績を更に向上させることができるのではないかと思います。


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