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本場のイタリアのイタリアンではないイタリアン

現代の日本では食の多様化が進み、日本に居ながらにして世界各国の料理を楽しむことが出来ます。

日本人は特にイタリア料理が好きなようで街には多くのイタリア料理店が存在します。

そのなかでもリーズナブルでありとあらゆる世代から支持されているのはイタリアンファミリーレストランのサイゼリヤですがそのサイゼリヤの人気No.1メニュー「ミラノ風ドリア」は本場イタリア、ミラノにはないのは有名な話です。

これはあくまでもオリジナルメニューの話ですが私たちが当たり前のように食べているイタリア料理の定番の中には本場イタリアには存在しない、あるいは日本のものとは違う料理もあるのです。

イタリアには存在しない。その①
《イタリアンドレッシング》

私たちが店頭で目にしたり、使っているイタリアンドレッシングは実は北アメリカスタイルでイタリアでは使われていません。

イタリアではサラダにオリーブオイル、酢、塩、食卓に置かれたブラックペッパーをかけるのが一般的で、既製品のドレッシングは使わないのです。

イタリアには存在しない。その②
《シーザーサラダ》

日本のイタリアンレストランで定番のシーザーサラダは、イタリア料理ではないのです。

アメリカ合衆国との国境に接するメキシコの町・ティフアナ  のレストラン、「シーザーズ・プレイス」(Caesar's Place)のオーナーであったイタリア系移民のシーザー(チェーザレ)・カルディーニ
(Caesar Cardini)によって考案されたものです。

ジュリアス・シーザーの好物であったという俗説もいまだにありますが、実際にはジュリアス・シーザーとの関連はないのです。

イタリアには存在しない。その③
《ナポリタン》

炒めた野菜とソーセージをパスタ(スパゲティ)とケチャップでからめる大人気のナポリタンが日本発祥であることは意外と有名なのですが、基本的にイタリアではパスタにケチャップ自体、使用しないのです。

イタリアには存在しない。その④
《スパゲティ・ボロネーゼ》

イタリアのボローニャ地方に、ちなんで名付けられたミートソースのスパゲッティ・ボロネーゼですが
本場イタリアでは、スパゲッティではなく、平べったいパスタの「タリアテーレ」を使用します。

よってスパゲティ・ボロネーゼは存在しないのです。

イタリアのそれとは違う。その①
《カルパッチョ》

日本ではカルパッチョといえば魚も肉もありなのですが、本場ベネチアでは生肉を使うのが正解で、基本は牛肉です。

イタリアのそれとは違う。その②
《カルボナーラ》

カルボナーラと言えば日本でも人気のあるクリーム系パスタですが、イタリアのカルボナーラに生クリームは、まず入ってません。

本場のカルボナーラは卵とチーズとグアンチャーレという豚の頬肉の塩漬けだけなのです。

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