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我愛臺灣「台湾を知るならこれを食え!その4」

これまで、台湾のおすすめグルメを紹介してきましたが、まあ、それは日本でも食べられるといえば食べられるもの。

やはり日本では食べられない台湾ならではのものも食べてみたいものです。

これだけ日台の交流が盛んな現在はそのようなものも少なくなっているんですが、日本ではほとんど食べることが出来ないものを紹介しましよう!

「下水」

この食べ物とは思えない。むしろ気持ち悪い名前は何?って感じですが、読みは「げすい」ではなく「シャースュィ」実は安くて美味しいというキーワードにぴったりの台湾グルメなのです。

ガイドブックなどでは下水の中でも下水湯を豚のモツと鶏の砂肝などの内臓類をショウガを効かせ煮込んだスープと紹介されたりしていますが、下水といってもスープだけでなく焼いたり煮たりバリエーションが多い台湾料理なのです。

主に下水といえば、鴨や家鴨のモツなどの内臓、要するに鴨や家鴨のホルモン料理なのです。

ただ台湾に行くと鴨料理の店はよく見かけるのですが、下水の専門店は少なく、なかなか食べられないのですが、たまに小吃店のメニューに並んでいるので、そこでも食べることは出来ます。

とにかく台湾の下水は名前に似合わず新鮮で美味しく内臓好きにはたまらない台湾グルメなのです。

「滷味」

台湾に行ったら「滷味」(ルーウェイ)という文字をよくみかけます。小吃店にもあれば屋台でも多い台湾グルメです。

よく台湾式おでんなんて表現されますが、煮込むというだけの共通点があるだけで全く違う料理です。

一般的には店頭に並んでいる食材を自分でトングで取ってザルに入れますが、指を指せば店の人が取ってくれる場合もあります。

具材は豚の頭やハツや鶏の砂肝や足など肉類、野菜やきのこ類、練り物や豆腐、豬血糕や鴨血そして麺類と豊富です。

自分で選んだ食材を煮てもらったら、その店のオリジナルのタレというかソースで食べるものです。

また煮込むスープもそれぞれの店のオリジナルなので、店舗も多いですから食べ比べてみるのも良いかもしれません。

「サバヒー」

サバヒーとは台湾で古くから親しまれている
大衆魚で漢字では“虱目魚”と書き、台湾では「スームゥイ」と呼ばれます。

身がミルクのように白い色をしている
ことから、英語ではミルクフィッシュ(Milkfish)と呼ばれます。

市場に並んでいるのは、ほとんどが養殖で
通常30〜40cm程度で出荷しています。日本統治時代には養殖水産物の85%、終戦時から1940年代後半には養殖魚の60%近くをサバヒーが占めていました。

現在でも、雲林県、嘉義県、台南県、高雄県など中部から南部にかけて、サバヒーの養殖が盛んに行われており、単一の魚種では世界一の養殖量とも言われています。

台北などの北部で食べられないわけではありませんが、多くは南部の台南や高雄などに専門店があります。

メニューとしては虱目魚粥や身を肉団子にした虱目魚丸をスープに入れるなどの料理方法で販売されることが多く見られます。

虱目魚粥は、頭を取り小骨を抜いたサバヒーの身または細かく切った切り身を煮込んだものを白飯にのせ、これに煎った小粒のカキと生姜や葱などの薬味と一緒に煮込んだとろみのあるスープをかけたものです。

身をまるごと使ったものを「虱目魚肚粥」
切り身を使ったものを「虱目魚粥」と言います。

元々サバヒーは白身の小骨の多い魚ですが、現在においてサバヒーのほとんどは、骨がない状態で流通しています。脂の乗ったサバを煮込んだような食感であり味は淡白で日本人の口にも合います。

海鮮料理の店によっては塩焼きもあり、淡白ではありますが、独特の味わいを楽しむことが出来ます。

もちろんビールにも相性がピッタリですから魚好きの飲んべえには特におすすめしたい逸品です。

次回につづく

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