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言葉のズレ

最近「言葉のズレと共感幻想 細谷功×佐渡島庸平」を読んだ。この本は就活で言葉とか会話について考える機会が多かった自分にとても刺さるものだった。相手が過去にどんな経験をしていてどの軸で物事を見ているのか、推測も出来ないし全くわからない中で、自分の事を話して本当に理解してもらうってものすごくハードルが高いことなんだなと。それでも、ある人が面接をポケモンの対戦に例えていたけど、相手が水ポケモンか岩ポケモンか推測しながら、技を出していくしかないんですよね。
本の中にあったけれど企業の人達が概念のダブリングやって、データ公開してくれたら、めちゃくちゃミスマッチ減る気がする。笑

私の好きな概念は「集中」と「努力」の2つです。その概念のダブリング図を書いていて、ふと思い出したことがある。私は高校生の頃まで、「集中」と「努力」という概念は近いものだと考えていた。どっちも目標を達成する手段という意味で同じと思っていたからだ。しかし武道を経験して、「集中」という概念の奥深さを学び考えが変わった。「集中」って、呼吸の仕方、目、姿勢や在り方、声の美しさ、緩急のつけ方、感情の表現方法とかその人全部が含まれるような感じがする。
天才とは努力は集中の中に含まれる一概念にすぎないと理解して、思考停止せずにその先を突き詰めることができる人のことだと思う。そういう天才はやっぱり早い段階で先生に認められてチャンスを貰っていた。
じゃあ凡人の集中って何だ、って考えていた。多分集中という概念を内包するくらいの努力を長期的に積み重ねるしかないんだと思う。確かに先生は凡人に対して長期的に育てていくっていう教え方をされていた。自分はこっちのタイプだったので、どうすれば勝てますか?って先生に質問したら(藁をもすがる心境だった)「練習」って一言だけ言われました。笑
つまり武道ではその人間ならではの道があって、先生はその人の概念の捉え方を見ていたんだろうなと今更気が付きました。これから人との会話やその人の振る舞いから概念の捉え方を推測していけると、もっと人といい会話ができるんじゃないかと思いました。

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