着信拒否してしまいたい病のあなたへ



こんばんは。今日、わたしが肯定したいのは、

かけなきゃいけない電話をやっとの思いでかけてみたあなた

です。


心当たりのある番号から着信が入っている。
でも。

今日中にこの件についてかけなきゃいけない。
でも、でも。

かけたくなーーーーーい!!!!

とりあえず気が重い。
数分で終わるのに本当に気が重い。

気心知れた友達とかならまだしも。

メールならまだしも。

昨日もかけなきゃなと思いましたね。
もしかして一昨日も思ったのでしょうか。

延ばすほどに、憂鬱になる。

でももう、これ以上先延ばしにしても仕方ないからと

勇気を出したのですね。えらいです。


そして頭の中で出だしの挨拶なんか練習して

番号間違えてないか三度見くらいして

ワンコール、ツーコール、、、

取って、取らないで、取って、やっぱ取らないで、、

でも取られなかったどっちにしてもまた後で

折り返しがかかってくるのか。

それも気が重い。

ああもうそうなったら、いっそのこと
着信拒否にしてしまいたい。

自分からかけたけど。


突然の電話って心の準備できてないから。

そもそも電話って大体が突然なんだけれど。


ということを考えてると相手が電話に出たりして

声が少し高くなって、用意してた挨拶を少し
間違えちゃったりして、

相手と声が被って聞き返さなきゃいけなくなったり

すみません、ありがとうございます、よろしくおねがいします、を無駄に何度も言ってましたね。


おつかれさまでした。

長くて短い数分間のために数時間、いえ数日の
準備期間を用意したあなた。

気持ちが疲れたことでしょう。

「電話の方が楽〜!!!」とか言ってみたいですね。

あなたはまたひとつ、電話に慣れました。

折り返しが来たあなた。

着信拒否にしなかったからあなたは折り返しを
受けることができました。

立ち向かった勇気に乾杯です。

あなたが次に電話をかけるべきときに、
今回より1分だけ早く、かけられますように。

電話がこの上なく苦手なあなたのために
あなた専用電話代行ロボットがいつか
訪れますように。


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