普通の大学生がうつ病から立ち直る話①ある人との出合いと別れ
大学2年の終わり頃、世界が変わり始め、
大学3年の初夏、今までできていた生活ができなくなりました。
眠ろうとして目を瞑っても、自分では歯止めが効かないほど脳内がうるさい。
毎日4時間ほど寝床で自分自身と戦い、それでも眠れず辛くて、誰にも悟られないように、声を出さずに泣いていました。
昼間友達と遊んでも、あんなに好きだったライブコンサートに行ってもディズニーに行っても、全く楽しめなかった。
そんな私がどうやって症状改善していったのか。
今回からは回復期について書いていきます。
回復のきっかけとなった出来事
まず1つめに、この状況を打ち明けられる友達ができたことです。
私は大学のゼミで、2人1組で発表する形式になっていたのですが、4月の授業始まって以降、そのペアの男性とよく行動を共にするようになっていました。
発表の打ち合わせをしつつ、夜ご飯を一緒に食べたり…
そうしているうちに、自分の悩みや性格、不眠症になっていることなど、
その方とは深い話をよくするようになりました。
そんな話ができたのは、最近知り合ったからだと思います。
前からの知り合いには、自分のキャラクターを気にしてか、そういった深い話はできませんでした。
そうやって自分自身のことを言語化して吐き出していくのは、とても大切なことですよね。
今の自分の状況を客観的に考えることになりますし、
もちろん誰かに、どこかに吐き出すことで気持ちが楽にもなります。
その方はすごく心配もしてくれましたし、カウセリングとか行ってみたら?と勧めてもくれました。
そうやって自分を理解して心配してくれる人がいるというのは、
本当に私の心を支えてくれました。
そしてもう一点。
実はその方は私に恋愛感情を抱いてくれていました。
とても嬉しいことでしたが、
私には恋愛する余裕もありませんでしたし、今考えると私はその方のことを恋愛対象として見てはいませんでした。
しかし、その方は弱っている私を見守ってくれる、私にとってとても大切な存在でもありました。
その方の好意に応えたいという思いと、恋人関係になることへの違和感で、
また別の悩みが生まれました。
すごくすごく悩みました。
自分のセクシャリティを考えるきっかけになりましたし、
1人の人間として相手のことを考え、対等な関係として付き合っていくとはどういうことなのか、
色々なことを考え、調べ、読み、また考え、伝え、話し合いました。
この話はまた別の機会に詳しくできればと思います。
とにかく、悩みは増えてしまいましたが、
逆にそれが良かったのかもしれないと思います。
関心が、今までと違うところに行ったからです。
今までは自分自身の性格についてずっと考え込んでしまっていたのが、
今度の悩みはもうひとりの人間を巻き込んだものです。
意識が内から外に少し変わったのです。
たくさん考え話し合いを重ねた結果、
自分自身の中で、今の段階での答えが出ました。
その答えをしっかりと自分で出して、相手にそれを伝えたときに、
何かが軽くなった気がしたのです。
意識を転換し、その別の悩みに答えを出すこと。
これが私の回復へのファーストステップでした。
たくさん傷つけて傷ついて、お互い納得行くまで話し合いをするという経験は初めてでした。
人間として、本当に大きく成長できたと思います。
ある意味で自信に繋がったのかもしれません。
彼には感謝してもしきれません。
そうして彼の協力を経て、うつ病克服への1歩を踏み出しました。
セカンドステップは次回。
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