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魔法の言葉

生きていると、色々ある。
歳を重ねるたび、つらい、大変という言葉では片付けられない事態にぶつかることも。

ありがたいことに、相談事を持ちかけられる機会が増え、誰かの力になれる存在でありたいなといつも思っているのだけれど。

誰かを励ましてあげたい、元気付けてあげたいと思う時、その人にとって、今欲しい言葉はなんだろうといつも考える。

そういう時にまっさきに浮かぶ言葉は
『ガンバレ』

頑張っている人に、この言葉はキツいという話をきく。確かに、これ以上頑張れない人にとって、さらに追い討ちをかけてしまう言葉だとわたしも思う。

それでも、この言葉を放った相手の性格や、これまでの関係性を考えたら、悪気のある言葉ではなく、純粋に応援したい、励ましたい、力になりたいという気持ちがあるからこその『ガンバレ』なのだと思う。

とはいえ、受け取る側はそんな相手の気持ちを汲み取る余裕がない状態なので、もうこれ以上頑張れないとなってしまうのが道理なのかもしれない。

かくいうわたしは『ガンバレ』と言われたらもう百万力のパワーがでるタイプの人間なので、どんな状態でもその言葉を言われたらとても嬉しい。

なんならパワーをもらいたい時にガンバレって言って!って催促をする。大切な人からもらう言葉は、まるで魔法がかかったかのように何にも変えられないエネルギーになるから。

これはあくまでもわたしのものさしで測っているので、わたしにとってはうれしいことで。

しかし、人が違えば考え方や受け取り方が違う。

なので、『ガンバレ』を使う場合は細心の注意を払って使う様にしている。普段の様子や考え方から、負担にならないかどうかを判断する。もちろんその人にとってどうなのかは聞いてみないとわからないし、もしかしたら不快に思うかもしれない。

その言葉で、逆にさらに心を閉ざしてしまうリスクもあるけれど、言葉にしなければ誠意も伝わらない。

それでも、寄り添いたい気持ちは変わらないし、元気になって欲しいということを伝えたりする根っこの部分が大切なのかなと思っている。

たかが一言、されど一言。
普段から使う何気ない言葉が、人を育てる。
わたしの周りの人たちにはみんな幸せでいて欲しいし、笑っていて欲しいと思う。

心(芯)の部分がブレないように、言葉を大切に使っていく意識を持ち続けたい。

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