厳しい先生との出会いに感謝

アトピーもちのチビ助。
今回はとあるお医者さんとの出会いで、アトピーでの寝不足の日々から解放された話。

目次
■アトピーのはじまり
■そんなに怒る??恐怖の診察室
■寝不足からの解放

■アトピーのはじまり
生後一週間で乳児湿疹が出始める。
日に日に湿疹が酷くなり皮膚がじゅくじゅくに。
生後3ヶ月すぎても治らず、皮膚科でアトピーと診断される。
※写真はまだじゅくじゅくになる前


治療法はステロイドを使って治まったら徐々にステロイドをやめていくという方法だった。

一週間塗り続け、酷かった湿疹が嘘の様になおって、陶器の様なツルツル肌に。

キレイになって良かったと喜んでいたが…。
あんなに酷かったのに一週間でひくって怖くない??
と思いつつ2歳までステロイドを使っていた。

■そんなに怒る??恐怖の診察室
ステロイドは悪だとは思ってはいない。
必要な時もある。
だけどずっと使い続けるのは怖い。
ステロイドを使わず治す方法はないのかと。
ネットで色んな病院を調べるうちに、ステロイドを使わない治療を行っている有名な先生にたどり着いた。

さっそく予約し病院へ。
恐怖が待ち受けているとはつゆ知らず……

診察室に入ると、3歳の息子にむかって
「服を脱げ!」
「痒い所を自分で言え!」
と声を荒げるじーちゃん先生。

ヒーーーー!
こ、怖い…。
チビ助もヒビリまくって何も言えない。
私が伝えようとすると
「お母さんはだまってろ。本人が痒い場所を1番わかってる。3歳にもなったら言えるだろ!」
と叱られる。

チビ助が勇気を出して
「ここと、ここ」と指を指して伝える。
チビ助良く言えた!
と思っていたら…。
「ここじゃわからん!」とまた叱られる。

「ポンポンと背中」と言いなおすと
「ポンポンじゃなくて、お腹だろうが。お腹ですとちゃんと敬語を使え!正しい言葉を使え!」とまた叱られる。

チビ助も幼いながら、このじーちゃん先生の前で泣いたら怒られると察したのだろう。
泣くのを必死にこらえていた。

とんでもないところに来てしまった…。
帰ろうかなと思っていたら。

次はわたしの番。
「なんで肌着きせてんだ!!!!」
アトピーの子に肌着はきせちゃいかん!
あんたどうせ寝るときも布団かぶせてるだろ💢」

「アトピーの子は体温が高いから肌着は着せない、布団はかぶせない!そんな事もしらんのか!」

「寒い位が丁度いいんだよ!寒けりゃ起きるからその時に布団をかけてあげればいいんだよ!」

と、とにかく叱られまくりやっと診断へ。

「重度のアトピーではない。服が擦れる部分に出ている。治療法を書いた手紙を書くから、かかりつけの病院に持っていって😄」
なぜか最後は優しく笑顔。

ここには通わなくていいんだ。
ほっと一安心。
しかし、泣きそうになるほど怖かった。


■寝不足からの解放
さっそく、じーちゃん先生のいった通りに肌着を脱がせて、夜は布団をかけずに寝てみた。
すると、あんなに寝つくのに時間がかかって、夜何度も起きていたのに、すぐ寝るし起きる回数が減ったではないか!

アトピーの人は体温があがると痒くなるのは知っていたが、夜寝ている間は寒いだろうと思って布団をかけてあげていた。
それが原因だったとは。

産まれてからの3年間、平均睡眠時間は2時間。
夜中に何度も目が覚め、その度に痒い箇所を撫でてあげる。掻きむしる音に気が狂いそうになった。
目眩もして体も悲鳴をあげていた。
昼寝もしない子だったので、一緒に昼寝、なんて事も出来なかった。
精神的にも、身体的にもまいっていた時に出会った先生。
とっても厳しい先生だけど、先生のお陰で救われた。

後日、かかりつけの先生に、じーちゃん先生の手紙を持っていった。
手紙を呼んだ先生から言われた言葉は
「怖い先生だったかもしれないけど、とっても丁寧に説明が書いてあって、ステロイドを使わない治療をしてあげてくれと書いてあるよ」と。

じーちゃん先生…。
そういえば、
「子供が可哀想だろうが!」
と言ってくれてたね。
子供の為を思っての怒りだったのかな。

朝までぐっすり寝てくれるまでには、まだまだ時間がかかったけど、一歩前進した日だった。

この記事が参加している募集

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?