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面接時に上がらないようにするコツと大事なこと

人生で20回は面接を受けているが、未だに慣れない私です。
今回はそんな私が気をつけていることと、見逃しがちだけど普通に考えれば分かる当たり前のことを書いていきます。

1、面接は人と人との対話であって、意思疎通と確認の場であることを意識する

当たり前ですが、面接官も人間です。
そしてその会社に属している社員でもあります。
これは面接官に限らず、役員や取締役でも当てはまります。
面接をして人を雇うということは、会社にとってはかなりのリスクを伴います。思い通りに成長してくれない社員、ましてや先行投資してすぐ辞められれば、損害額は場合によっては軽自動車一台余裕で買える額が降り掛かってきます。

そして大事なのは、賃金の支払い関係がある以上通常は「会社→従業員」という力関係になりがちなのですが、法律上はそうではなく基本的に雇用するのは会社の自由、退職するのは労働者の自由という前提があり、会社側は労働者の退職の申し入れを拒否することは出来ません。
※民法第627条第1項 雇用の解約の申し入れ

なので企業は、「その人物を採用するにあたりどの程度リスクがあるのか?」の部分にかなり重点を置いて見てきます。
この部分を理解しているかどうかで、面接に臨む姿勢は変わってくるのではないでしょうか。

即戦力が欲しいということも、教育に掛かる人件費を抑えたいと同時に、中途半端に辞められるリスクを可能な限り潰したいからに他なりません。
一般的に業界経験者の同一職種への転職となると、会社に合わなくてすぐ辞めるか長く続くかのどちらかです。つまり、無駄に資金が流出しません。
だから企業は最初から高待遇で募集を掛けることができ、採用の可能性も高くなるのです。
求人票に「○○(資格又は経験)あれば尚可」と書いてあるのは、たとえ未経験OKであろうがほぼ必須条件と考えましょう。

では業界未経験、尚且つ資格無し、それでいて転職数回の人間が面接まで進んだ時にベストな姿勢は何か?
1番簡単なのは、面接であることを忘れる事です。
そしてこれはある程度慣れが必要なので、新卒(特にバイト経験無し)などでは難しいと思います。

上記の条件の場合、まず書類選考で落ちることが大半であり、面接まで進める可能性は50%無いと思います。※業界による
それでも面接まで進んだ場合、自己PRに興味を持ち「面白そうな奴が応募してきた」と考えている会社か「とりあえず誰でも話を聞いてみるスタイルの会社」のどちらかです。
そしてそのように前向きに捉えられている場合、面接時にガチガチに固まっていれば印象は良くなく、まず落とされます。
同じガチガチ君なら傷のない履歴書の方がリスク少ないですからね。

ですが、ここで緊張無く上手く話すことが出来れば、興味が採用へと意識が進むことがあります。
つまるところ、転職の回数は社会経験の回数でもあるので、「すぐ辞めないだろう」という判断に繋がれば、逆にメリットが出てくるのです。

ここで一番大事なことなのですが、転職を複数回してる人は尚更なのですが、適当に額面等だけで求人票を選んでロクに対策をしてない人はまず間違いなく落とされます。
会社は会社に興味がある、働きたいという意思の強い人物を採用したいわけで、面接時にテンプレみたいな無難なやりとりをしているだけでは落ちます。
面接は試験ではありません。なので正解はありません。

なので自分の場合、自分の考え、自分の意思をそのまま面接官に伝えるように努力しています。
聞かれれば転職の理由もその会社ごとに全てお話ししています。
変な話、面接と営業は似ています。自分を売り込み、セールスするという部分では同じと言っていいのかもしれません。

その会社に興味があり、その会社で働きたいのであれば、
会社にどのような歴史があり
従業員が何名で、どの程度の規模があって
どこに支社がいくつあって
どのような事業を展開していて
どのような事業を開拓予定で
現在どの分野に強みがあり
どのような取引先があり
どのようにメディア展開していて
どのような考えで今回、求人を行なっていて
どのような業務内容があり(他にどんな求人があるか?
どのような福利厚生があり(社員にどれだけメリットがあるか?
どのような待遇で今回求人票を出しているか?

最低限これくらいは頭に叩き込んでおかないと、会社に興味があるとはとても言えませんよね?
つまり、収入面がどうとか福利厚生が何だとかは、私たち求職者にとっては重要でも、企業にとっては優先順位が二の次なんですよ。
そこを理解しないで、ただスポット的に「御社の○○に大変感銘を受けまして〜」とか言っても無駄です。
次に弊社クイズの嵐が飛んできますので、下手なアピールはやめた方がいいですよ。

なので自分は働きたい理由を正直に話してます。
分からないものは分からないと正直に言います。
逆に言うと、私の場合HPは隅々までチェックし、YouTubeで動画が上がっていればそれもチェックします。なのでどのような質問が来ても大抵の場合応えられないことはありません。

クイズでなく、どのように働きたいか?どのような今後を臨んでいるか?などの具体的な話が展開出来れば、かなり話しやすくなるので緊張が解けてきます。
私の場合は相手を「得意先の方」だと考えて話すようにしています。
面接でなくてプランのすり合わせです。
会社に興味があるのであれば、自然と疑問点も色々出てくるので質問もしやすいでしょう。
自分が働いている場合を想定するのが一番大事です。

2、会話の基本をおさらいする

言葉はキャッチボールとは良く言ったもので、本当にその通りだと思います。
そして意外にこのキャッチボールは難しく、思考の裏側を読む力も試されますので適当にやっていては上手くいきません。

まず、メールや電話等基本的なビジネス会話レベルでやりとり出来ていますか?
マナー講師みたいなことを言うつもりは無いのですが、日本は仕草や立ち振舞いで会話をする国です。
ちょっとしたことでも評価は落ちますので、油断しないようにしてください。

細かく挨拶をするだけでなく、面接官以外の方も名前を覚え、お礼のメールにも強く関わった方全てにお礼をする。
「面接時に先に座らない、どうぞと言われてから入室」というのは決まり事ではなく、ビジネス的対応を見てどれだけ最低限の知識があるか?ビジネス的に振る舞えるか?を見られています。
なので逆に言えば臨機応変が求められているので、○○が決まりだからというテンプレな人は多分落とされます。

身だしなみは気をつけていますか?
ワックス付けない人でも最低限、髪を整えることぐらいは出来ますよね。
面接相手は常に誰が会社に来るか分からない、日々得意先とやり取りし利益を追求する世界で毎日を過ごしている人です。
皺だらけの服に合わない靴、ボサボサの髪に無精髭、おまけにきつい香水など、初対面の相手に失礼にならないよう気をつける事は、ビジネスに限らず全てにおいて当たり前です。
面接はビジネスのやりとりであることを常に意識しましょう。
自分の場合、足の爪も整えます。

相手は自分の面接の為にわざわざ時間を作ってることを常に意識しておいてください。
そうすれば、失礼なことをうっかり行うという事は少なくなります。
求職活動はこちらからノックをして訪問しているということを自覚しましょう。

当たり前のこと

ここまで書いた事は、普通に考えれば当たり前のことだと自分は思います。
ですが十人十色という言葉があるように、当たり前もそれぞれ人によって違いがあります。
なのでここで書いた事は人によっては当たり前でないのかもしれません。もしかしたら当たり前どころか少数派の可能性もあります。
そのような場合はこの記事は参考にならないでしょう。

ですが、もし自分と同じ考えの人がこの記事をお読みいただいているのであれば、予習復習ノートとして活用してみて下さい。
ここまでお読みくださり、誠にありがとうございました

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