日々是雑感2017/7/10

企業の社会的責任や貢献とは何か気になって仕方がないが、ホテルオークラ東京は10年通い続け、個人的には常宿といっても過言ではなくなった。とはいえ、日常的に使うものではないので記念日のような感覚で使っている。たまたま机上にホテルオークラ東京のアートコレクション展の簡易図録(一般的には図録だが、内容量や特定作品の解説が多いのでここでは簡易図録と呼称する)があったので手にとって見た。2016年のコレクション展は旅への憧れ、愛しの風景がテーマだった。

学部2年生の頃を思い出す。夏の暑い日差しの中、大倉集古館をよった後の目の前に重厚感と高級感漂う異様な建物に圧倒され、館内に誘(いざな)われて、作品を目にした時の衝撃は今も忘れない。あの時に買った簡易図録は今も残している。確かレンブラントっぽい感じの作品だったが彼の作品ではない。

あれから毎年、いやお金の許す限りオークラに足を運び、院生の時に会員になり宿泊した時のホスピタリティを今も覚えている。あれはクセになるだけでなく、自身も学び取る事の方が多いのだ。それは今大人になっても変わらない。

今年もまた、オークラのアートコレクション展の時期がやってきた。佳人礼賛というテーマ、女性が主役の作品が多いらしい。今の時代にはぴったりではないだろうか。オークラの宴会場であるアスコットホールが誘っているに違いない。

この夏もオークラに、誘(いざな)われる。まだ見ぬ作品に逢いに。

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