日々是雑感2018/02/12(2)

気になった美術事情がある。

毎年東京国際フォーラムで開催しているアートフェア東京のインフレが止まらないのだ。

今年は入場料が前売3,000円、当日3,500円で複数通し券はないのだ。また早割ペア券もあるが、生憎それを買う勇気が無い。去年はそこまで高くなかったし、5年くらい前までは3日券という便利チケットがあったお陰で現代アートの理解が進んだ(というより3日かけて無理矢理理解させた)。

特にここ数年の傾向としてメディアの参入が目につく。アートフェア東京ならばテレビ東京が参加している点が気がかりである。今に始まった事ではないが、大規模展覧会の場合、東京放送やフジテレビや日本テレビといったテレビ局、日本経済新聞社や読売新聞といった新聞社がこぞってイベント事業として参加しているのだ。

投機としてのアートなのか、作家を育てるためのアートなのか、それともタレント性を持たせたいがためのアートなのか、年々疑問が尽きないのだ。

純粋に人としてのアートなのか、それとも投機としてのアートなのか、昨今の流れを見る限り後者のような気がしてならない。

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