カウンターサムネ

サッカーをもう一歩深く見るためのポイント ①カウンター

サッカーをもう一歩深く見るためのポイント、1つ目はカウンターについてです。

※この記事のベースとなる「サッカーの本質」が⇩の記事の0章に書いてあります。読んでいただければ理解が深まるはずです!

簡単にまとめると…

サッカーの本質
①前進する
②最後は中央を目指す

こちらを踏まえたうえでお読みください。

1.カウンター

守備→攻撃に移る際に素早く前進し、得点を狙うこと

サッカーにおいてカウンターは大きな得点チャンスです。サッカーにおける得点の約35%をカウンターが占めるとも言われています。


カウンターが効果的な理由

カウンターを理解する上で大事なのが、カウンターを仕掛ける際のピッチ上の状況。カウンターのスタートは相手の攻撃を遮断した直後、すなわち相手が全体的に前がかりとなっているのです。

前がかりということは
①ゴール前にスペースが広がっている
②守備陣が手薄
というわけです。ここをカウンターで突くのです。

カウンター1


ここで思い出していただきたいのが、0章で触れたサッカーの戦術の肝となるゴール前のスペースをめぐる攻防

攻撃戦術は「ゴール前でシュートを打つためのスペースを作ること」から逆算して作られるわけですが、カウンターの状況ではすでにそれが存在します。さらにそれをカバーするディフェンスの選手も少ない。

つまり、攻撃開始時点でゴールを決めやすい状況が整っているのです。これがカウンターから得点が生まれやすい理由です。


良いカウンターとは?

ゴールを決めやすいカウンターの状況では、小難しいことは考えず、ゴール前のスペース目掛けてとにかく突き進むのが最もゴールにつながりやすい、と言えます。

逆に、この状況で1番困るのは相手に素早く戻られること。せっかく守備が手薄でスペースもあるのに、それを活かせずじまいになってしまうのは勿体ない。

よって、カウンターではとにかく素早く前進することこそが第一義なのです。


しかし、ただ前進すればよいというわけではありません。皆さんは次のような場面を見たことがありませんか?

カウンターの際に選手がサイドに広がってボールを受けたが、うまく前に繋げずに時間がかかって守備陣が戻ってきてしまった…

これはまさしくカウンターの失敗例です。

サイドに開いてボールを受けるということは、ボールが横方向に動き、中央から離れるということ。サッカーの本質である「前進+最後は中央」とは相反する動きになります。カウンターがうまくいかないのも当然と言えます。


一般的に、カウンターはペナルティエリアの幅の中で完結させるのが良いとされています。パスを繋ぎながらゴールへとスピーディーに向かうためには、広がりすぎずにこの幅に収めるのが効果的ということでしょう。

カウンター2 ペな幅

こちらはJリーグ公式によるカウンター攻撃からの得点をまとめた動画ですが、どのシーンでも無闇にサイドへ広がらず、前へ前へとスピーディーにゴールに迫っています。


もちろん、サイドに広がってしまってはいけない、というわけではありません。サイドに広がることによってスピードが落ち、カウンターは成立しにくくなりますが、カウンターがダメなら落ち着いてボールを繋いで攻めればいいのです。

攻め方は色々、その時々の状況次第で何を選択すべきかは変わってくるのです。


まとめ

カウンターのポイント(攻撃側)
①素早く前進できているか
②ペナルティエリアの幅の中で完結させられるか

これは攻撃側の視点ですが、守備側としてはこれを阻止すればよいのです。

カウンターのポイント(守備側)
①相手の前進するスピードを遅らせられるか
②中央を割らせず、相手がサイドに広がるように仕向けられるか


カウンターは前進のスピードと幅に注目してご覧ください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?