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ママもそうかも!「感覚過敏」を知って、「安心安全な場所」を母子で造る(体験談あり)

<投稿:2024/5/12>
<改訂:2024/5/12>

<ブロガー自己紹介>
「生きづらさ解放プレゼンター」成瀬敦史と申します。
発達障害(ADHD)&高次脳機能障害(交通事故)の当事者です。
両障害の生きづらさを解放し、
発達障害っ子ママのサポート、発達障害者の就労支援事業所スタッフを務めている経験・知識・スキルを活かして、
講演家・コーチをしています。
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<このnoteブログの趣旨>
「お子さんに発達障害があっても、親子ともに自律し、幸せに生きていける方法」について、
「発達障害の当事者かつ支援者」の視点から、
ママ等保護者様に向けてお送りしています。

<この記事は「3つの暮らし調整」の「環境調整」です。>

<成瀬の講演・講座スライドより>

凸凹さんを子育てしていて「シンドい!」と思うこと、ありませんか?
かんしゃく、イライラ、多動、固まって動かない等・・・

それって、母子が暮らすおうちの環境に原因があるのかも?
照明、生活音、衣服、Wi-Fiルーターの電磁波……その他いろいろ。

おうちの環境が凸凹っ子の「感覚過敏」を誘発し、
「自分のコントロール」が苦手な発達障害っ子の“問題行動”をさらに悪化させているのでは?

……というわけで、
今日は、発達障害と密接に関係する「感覚過敏」のお話です


「感覚過敏」って何かといいますと・・・

発達障害(なかでも自閉スペクトラム症)の人に見られる「困り事」のひとつです。

<感覚過敏の例>
【聴覚過敏】「普通の人」が気にしないような音でも、「脳にナイフを刺されたように」苦しく感じる、「人並み外れた うるさがり屋さん」。
「普通の人」が聞こえないような高周波が聞こえてしまい、苦しむケースもあります。

【視覚過敏】
「普通の人」が気にしないような「明るさ」(照明)を「眩し過ぎる」と感じる。
イライラしたり、頭痛が起こったり、激しい眼精疲労に悩まされたり、クタクタになってしまったり、紙の白色が眩しくて文字が読めなかったり。

【触角過敏】
人並外れて「肌触り」に敏感なあまり、着られる服が限られたりする(例:合成繊維がダメ、縫い目やタグが肌に当たるのがダメ、締め付けがダメ、逆にピチピチ服じゃないとダメ)。
また、家族やパートナーとでも肌接触を不快に感じ、スキンシップが難しくてコミュニケーションに支障を来たす。(触覚過敏)

【臭覚過敏】
苦手な匂いが多すぎて、電車に乗れなかったり。
他の乗客が放つ香水、シャンプー、衣服の柔軟剤などの匂いで頭痛・目まい・吐き気等が起きる。

【味覚過敏】
食べられる味・食感が極端に限られる。
例えば、水と特定ファーストフード店のポテトしか食べられない等。

【その他の過敏】
「化学物質過敏」(シャンプーや洗剤、消臭剤からの害。最近ではコ●ナワ●チ●接種者からの「シェディング」現象も)、
電磁波過敏(例:Wi-Fiルーター等のそばにいると頭痛やメンタル不調に。)もあります。
※陰謀論ではなく、実際に苦しんだり、対処して改善した人がたくさんいます。(僕もずいぶん楽になりました。)
実際にこういった傷病に対応する病院・医師がいたり、行政が市民に啓発をしていたりします。

感覚過敏の発症原因と改善方法については、こちらの記事を

そして、この「感覚過敏」は発達障害者じゃなくても起こるケースがあるんです。

もしかしたら、ついイライラしちゃうママも、凸凹お子さんと同じように「感覚過敏」なのかもしれません。

そして、ママのイライラに「共鳴」して、凸凹お子さんがさらに不安定になっているのかもしれません。(発達障害っ子は「いろいろと敏感」で、周囲の人の機嫌の良し悪しに影響されやすいからです。)

だから、
ママも「感覚過敏」について学び、
家庭の環境を「刺激の少ない」形に整えれば、
(整え方は別記事「感覚過敏の発症原因と改善方法」をご参照ください。)

ママも、そしてイモヅル式に凸凹お子さんも、気持ちや行動が落ち着いてくる可能性が高いのです。


「感覚過敏」を知るには、感覚過敏の当事者から体験談を聞くのが一番です。
ここで、僕の妻の体験談をご紹介します。

僕の妻は、発達障害者ではないのですが重度の感覚過敏者です。

本人の許可を得て、彼女のSNSから下記の手記をご紹介します。
<本人の記述をできるだけ忠実に転載しつつ、ブログ掲載のために一部修正を加えています。>

ぜひ、「リアルな感覚過敏者の叫び」を知り、
「うちの子はもちろんのこと、私自身も感覚過敏じゃないの?」と考えてみてください。

そして、別記事「感覚過敏の発症原因と改善方法」をご参照いただき、家庭環境の感覚刺激を弛めてみてくださいね。

ぶっちゃけトーク!!!
個人的な感覚の話とそれをかわす術の話。
過敏との付き合い方と自分のご機嫌取り。
ーーー

触覚過敏
聴覚過敏
視覚過敏
知覚過敏
嗅覚過敏
まぁまぁ持つ私。

こだわりが強いよね。とか
好き嫌い多いよね。とか
いつも怖い顔してるねとか。
言われ続けて50年余り笑笑
ーーー

イノチグラスも灰ちゃん(灰谷 孝)が、発達するめがねという名前で、考え出した頃から愛用。
世の中の眩しさから私を救ってくれた。

家の壁紙は白色は眩しいから、わが家は薄い紺色。ダークな感じに仕上げてある。

電球はLEDは長く居るところは使ってない。ちょっと付けるところとかは使ってる。リビングとかは昔ながらの電球を使ってて、家はかなり暗い。
ーーー

晴れの日より曇りの日が眩しく感じる。

人の大きな話声や子どものキーキー声、食器のカチカチする音、クチャクチャ食べる音、ドタドタペタペタという足音、人が出す生活音が無理すぎて、聞こえなくする補聴器を試してたこともある。
今は、その場を去るか人に伝えることで解決できるようになってきた。

パソコンのタイピングの音も、ボールペンで字を書く音も無理。
テストとかで鉛筆で書く音も無理。
今はこういう状況は皆無なので良かった笑

みんなで雑魚寝とか多分即死状態。
だから、車中泊をする。

レストランで食べに行っても、周りからの音がうるさくて席を代わってもらうことも多々。

飲み会や大勢の宴会は、覚悟を決めて参加。覚悟したら行ける。笑笑

電車にはよっぽどでないと乗らない。

ヘッドホンは、耳の中が真空状態になるから出来なくて耐えられず、最近のイヤホンはシリコン製が多すぎて耳の中が無理。だから、耳の中が大丈夫なノイズキャンセリングイヤホンを探し出して愛用。
昔のスポンジを使ったイヤホンは最高だった。

聴覚に関してはうるさいところから逃げるしかない笑

肌に直接触れる服はだいたい裏返しに着ている。縫い目が気持ち悪い。タグも取っちゃうから、サイズがいつも分からない。

足の裏も過敏なので、床が濡れてるとか耐えられない。靴下必須。

だからといってどんな靴下でも履ける訳ではない。今は、どんな靴下なら大丈夫か知ってるから選びやすい。

室内スリッパは、床との段差に気持ち悪さを感じるので、履ける日と履けない日がある。
履くか履かないか自分で決める。

小さな何かが足の裏にくっつくだけで、プチパニック笑

ビーチサンダルは履ける。笑笑

わがままか!

美容室も、頭皮にシャワーのお湯があたるのが無理すぎて、ずっとシャンプーなし。
今は1回だけしてもらうけど、普通の人より回数は少ない。
美容師さんに事情伝えてます。対応してくれるので有難い。

味覚は、好き嫌い多い。と一言で言っているけど、辛いものと苦いものを食べると、倒れそうになる。
口の中の触覚がバグってる時は食べられるものもバグる。
だから、食べられるものを食べる。

苦い飲み物も無理なので口にしない。

要は嫌いなのです笑

エノキや水菜は噛む時の感触が嫌すぎて実は食べられない笑

書いてたらキリがないなぁー
でも、だいたい日常はこれ。
ーーー

もう、聴覚過敏です。とか
知覚過敏で〜
視覚もちょっとーとか、
ここ数年はいつの間にか言わなくなった。
わかってもらうこともやめた。
気にかけて〜みたいなかまってちゃんやってたから、それもやめた。

NHK総合のドラマ「ケの日のケケケ」(2024年3月26日放映)で言ってた言葉。
「どうにかなるところはらくしましょう。」

方法がわかればらくできるよ。
ーーー

ここで告白
何も予定がない時は、引きこもりです笑
週1〜2日くらい。
一日2時間くらいは、死人になる時間が必要。
決して忙しくしていません。笑笑

全感覚休めてます。ただそれだけ。
自分のご機嫌は自分で取るようにしてる。

徐々に、生きていくコツは少し掴んできたかな。というより、過敏症を過敏症と捉えないというのも1つの手だと少し思ってたりもします。

他の方は分かりませんが、
私はきっと、
過敏症というオーバーリアクション的な感じと、嫌な状況を知っているのと、わがままなだけかもしれません笑

快不快を知ることは大切です。
安心安全な場所は自分で作る意識が必要です。

「感覚過敏」当事者の叫び、
いかがだったでしょうか?

彼女の言葉の中にある
「快不快を知ることは大切です。」、
「安心安全な場所は自分で作る意識が必要です。」
響きますよね。

(感覚過敏者さんの苦しみは周囲から理解されにくいです。僕も、分かっていても、ついウッカリ食器洗いの音をガチャッと鳴らしてしまい、彼女を苦しめてしまったりします。日々、反省です。)

感覚過敏っ子の防衛策を参考に、お子さんと共に、お母さんも自分を守ってください。
(別記事「感覚過敏の発症原因と改善方法」を参考に)

まさに「生き方のお手本はうちの子」です。


<当noteブログの留意事項>

  • 保護者の中でも特に「ママ・お母さん」に着目しています。母親は生命の発祥であり、また今の日本は母親にとても冷たい社会だからです。しかし、もちろん父親、祖父母、親戚、血のつながりのない保護者の方々のことも大切に思い、お役に立てるようこのブログをお送りしています。

  • 投稿内容は、成瀬敦史が現場スタッフとして在籍する就労支援事業所とは関係のない個人的な見解です。

  • 紹介している実例は、プライバシー保護のため主旨が変わらない程度に状況を改変しているケースが多々あります。

  • このnoteブログは出版化を目指しています。そのため、各記事は投稿後も内容を改定していきます。(初投稿日と改定日を記しています。)

  • 投稿内容は医療行為、宗教行為ではありません。

  • 記事内容の効果には個人差があり、実践結果について責任を負いません。

  • 一部に有料記事があります。


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